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これは、強い依存性と副作用のある処方箋薬に代わって大麻および大麻由来製品やCBD製品を選択する選手にとって朗報です。
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NFLプレーヤーは、痛みの管理に大麻の使用を許可するよう、長い間リーグに求めてきました。
多くの州が医療用大麻の使用を合法化する一方、疼痛緩和のために元々処方されていたオピオイドの乱用が国家的危機となっている現状を受けて、今回の決断となったと考えられます。
実際、怪我の絶えないアメフト選手たちとオピオイドには深刻な依存症問題が続いており、Tom McHale選手など過剰摂取で死亡した選手もいます。
「処罰」から「ハームリダクション」へ
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今回の団体協定は、薬物検査期間を現行の「トレーニングキャンプの開始4か月前」から「2週間前」に短縮し、同時に陽性検査の新しい閾値も導入され、THCの許容量は35ナノグラムから150ナノグラムに引き上げられます。
リーグは、これまでの処罰的アプローチをやめ、支援を必要とする選手のサポートへと大きく方向転換する事になりました。
トレーニングキャンプ前の2週間の期間中に選手の検査結果が陽性の場合、その検査結果は、プレイヤーとリーグの両方によって任命された医療専門家の委員会によってレビューされ、その後委員会は、プレイヤーが治療を必要とするかどうかを決定します。
他の薬物と比較して緩い大麻への罰則
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新しいCBAに比較して、これまでのガイドラインは遥かに厳格でした。
過去に違反歴のないNFLプレーヤーは、オフシーズンに一度テストを受けていました。
そしてレギュラーシーズン中は、チームごとに10人のプレイヤーが毎週無作為に選択されてテストを受け、検査で陽性が出ると、薬物乱用防止プログラムへの参加を義務付けられていました。
2回目の違反は2試合分のギャラを、3回目の違反は4試合分のギャラを罰金として徴収され、4回目の違反は4ゲームの出場停止、5回目の違反は10試合の出場停止、6回目の違反は1年間の出場停止でした。
しかし、今回の新たな協定では、
●1回目の違反=1週間のギャラの半額の罰金
●2回目(予告なしの検査)の違反=1週間分のギャラの罰金
●3回目の違反=2週間分のギャラの罰金
●4回目の違反以降=3週間分のギャラの罰金を回数ごとに累積
●何回違反しても、出場停止にはならない。
となっています。
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彼らの稼ぐ額を考えると、決して安い罰金ではありませんが、それでも罰則が緩和されたのは一目瞭然です。
こうした改正は、米国において急速に大麻に対する理解が進み、そしてその医療効果をトップアスリートまでもが積極的に取り入れている事を反映しています。
新しいCBAは、パフォーマンスを向上させる薬に関するポリシーも変更しますが、その罰則をみると大麻への罰則が非常に緩い事がわかります。
●興奮剤または利尿薬の1回目の違反=2試合の出場停止
●興奮剤または利尿薬の2回目の違反=5試合の出場停止
●蛋白同化ステロイドの1回目の違反=6試合の出場停止
●蛋白同化ステロイドの2回目の違反=17試合の出場停止
●その他の禁止物質の使用=8試合の出場停止
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こうした、世相を反映した現実的な解決策を、リーグと選手会が協議の末に合意形成できる米国社会というのは、非常に成熟していると感じさせられます。
その他のスポーツ団体としては、メジャーリーグ(MLB)が、昨年12月に禁止物質のリストから大麻を削除すると発表しています。
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