ヘンプモンゴリア社が同国初の栽培に着手
モンゴル政府と密接に連携し、同国のヘンプの可能性を探求している垂直統合型ヘンプ企業HempMongolia LLC(ヘンプモンゴリア)の登場により、同国東部の平野部で大規模なヘンプ栽培事業を展開しようとする大胆な取り組みが、実現に近づきました。
同社は、高CBD(12~14%CBD;0.2%THC)品種をスペインの種苗業社から入手し、モンゴルの品種と交雑させてF1株を作製する試験を行っています。このCBD含有率12%~14%という数字は非常に高く、たとえばヨーロッパやオーストラリアで広く生産されているフェドーラという品種のCBD含有率は、わずか1.5%~2.0%です。
ヘンプモンゴリアLLCのAnar Artur最高経営責任者(CEO)は、「この品種が、地元の土壌や条件にどのように適応するかを見たい」と語りました。
現在進行中の栽培は、ヘルレン川の北岸にあるチンギス市の近くに設置された2つの8m X 50mの2つの温室で構成されています。
高CBD用(ハイブリッド)の専用温室を用意
ハイブリッド試験は1つの温室で行われ、純粋なモンゴル株については2つ目の温室で試験が行われています。 潅漑は、ph5-ph6.5の水を深い井戸から取水し、貯水池に揚水されます。
この耕作地の土壌には、肥料として地元の堆肥が一緒に使われています。
Anar氏は、「今年は、CBD抽出のためのバイオマスと、来年利用する種子を採取するために栽培しています。」と述べました。
3年間に渡る行政との交渉で実現したプロジェクト
「現在、多くの種苗業社が、私たちに種子を提供したがっています。我々は米国産品種の一部に関心があります」と同氏は述べました。
ヘンプモンゴリア社では、ヘンプ栽培のためにモンゴル東部で2万ヘクタールの広大な耕地をを借り上げる計画があります。
同社は3年間、行政や農業関係者と緊密な関係を築き、戦略的農業計画におけるヘンプの潜在的役割について政府に助言してきました。
その結果、同社は昨年、モンゴル政府からヘンプの栽培・加工の許可を取得した、同国初の企業となりました。
ヘンプトゥデイでは、日本のビジネスとの協働を望むヘンプモンゴリア社のリクエストに応え、ヒアリングやマッチングを予定しております。原料の調達、製品開発、ヘンプ生産のアウトソーシングや、自社での試験栽培などの多様な可能性を秘めたプロジェクトに御興味のある方は、HTJまでお問い合わせ下さい。