先日ニューヨーク証券取引所に上場を果たした、カナダのエドモントンに本拠地を構える「Aurora Cannabis Inc」(オーロラ・カナビス社;NYSE: ACB)は、カナダ政府より医療用大麻のライセンスを受けた生産者で、820万人を超える人々に大麻を提供しています。
3ヶ所の大麻生産施設と面積
Aurora Cannabis社は、3箇所の主要な栽培施設を保有しており、それぞれの施設には名前がつけられています。
- 「Aurora Vie」(オーロラ・ビー)4万平方フィート / 3,710m²
- 「Aurora Mountain」(オーロラ・マウンテン)5万5千平方フィート / 5,110m²
- 「Aurora Sky」(オーロラ・スカイ)80万平方フィート /74,320m²
となっています。エドモントン国際空港に隣接する「Aurora Sky」の施設では、大麻の自動栽培などハイテク設備が整っており、2019年初旬には月間で8000kgの大麻が収穫できる計画を立てています。
オーロラ・カナビス社の今後
オーロラ・カナビス社は2018年10月カナダの大麻全面合法化に伴い、医療用大麻・嗜好用大麻どちらの市場にも対応できるサービスに取り組んでおり、高品質な大麻の生産を行い、自社ブランドの確立を目指しています。
今年買収したCannMed社では、THC及びCBDが配合されたヴィーガン(動物性食品を含まない)のカプセルの販売が2018年8月より開始され、高濃度CBDカプセルの開発も進んでいます。
Aurora Mountainでは、カプセルにオイル注入するための免許をカナダ保健省から取得し、このユニークな商品は医療現場、娯楽使用、および世界のマーケットで販売されるようになる見込みです。
先日オーロラ・カナビス社は、米コカコーラ社との大麻飲料事業(CBD入り飲料)の参入に向けて協議に入ったとの報道があり、既存の飲料事業が不振な大手メーカーが、大麻成分入りの飲料市場に関心を向けている事や、大麻栽培会社と飲料メーカーが新会社の設立を行なっている動向があり、今後も注目される市場となりそうです。