ブライアン・ホリーハン著 |ヘンプトゥデイ –ラトビア東部にあるオベリスクの農場が、農場内にあるヘンプの栽培と教育を行う小さな複合施設に、ヘンプ博物館を新たに建設する計画を表明しています。
「ヘンプは、昔からラトビアの歴史と文化の一部なのです」とオベリスクの共同創業者であるデボラ・パウリノ氏は語ります。パウリノ氏と夫のアンドリス・ビスネフキス氏がオベリスク・ファームを設立したのは2013年のことでした。
「このアイデアを思いついたのは、つい最近のことです。私たちは二人とも、図書館として利用している納屋に、座って本を読むこと以外の、何かを作りたいと思っていました。しかし、具体的な考えはありませんでした。そんなとき、ダブリン・ヘンプ博物館の仕事に刺激を受けたのです」とパウリノ氏は言います。
二人によると、計画している博物館は、ラトビアにおけるヘンプの歴史を展示するだけでなく、他の国のヘンプ文化も取り上げる予定です。
家族農場
パウリノ氏、ビスネフキス氏は、子供二人と共に、2.5ヘクタールの農場複合施設で暮らしています。この施設には、古い家屋と、石造りの納屋や木製の納屋がいくつかあります。オベリスク・ファームは、複数の生産物を売り出すのに加えて、教育ツアーを提供したり、年に一度開催される一連のヘンプ・ワークショップを主催したりしています。
両氏は、自分たちの博物館の計画を、ヘンプトゥデイがポーランドで開催したヘンプ2020ビジネスサミットで明らかにしました。このサミットは、ヨーロッパ各地を巡った彼らの旅の、最後の目的地でした。この一連の旅でビスネフキス氏とパウリノ氏の家族は、ブリュッセルの第8回国際ヘンプ建築協会にも参加しています。IHBAの設立者であるスティーブ・アリン氏は、2017年にオベリスク・ファームを訪れており、その際にヘンプ建築のワークショップを開催しました。
2018年には1,000人以上が訪問
昨年、オベリスク・ファームへの訪問者数は1,000人を超えました。博物館の追加は、より喜んで受け入れられるはずです。「現在、私たちが提供しているツアーは、将来博物館が完成すれば魅力が増すでしょう。現在受け入れている訪問者の数はとても多いですが、博物館という大きな魅力が加わることで、訪問者数がこれからも増え続けてくれることを期待しています」とパウリノ氏は話しています。
計画は、まだ初期段階です。現在二人は、展示する物品を探しています。「手を貸してくれる可能性のある地元規模、地域規模、そして国家規模の組織に連絡をとる予定です。また、大学や研究者の方々とも協力関係を築きたいと思っています。現在、私たちが築いたソーシャルネットワークに協力を要請しており、このやり方で、すでにいくつか資料を見つけることができました」とパウリノ氏は話しています。
クラウドファンディングが開始
この博物館の試みをサポートできるように、二人は600ユーロ**の資金を募るクラウドファンディングキャンペーンを立ち上げました。募った資金は、展示物だけでなく、保管システム、インフォメーションパネル、そして照明などに投資されます。
博物館が完成すれば、それは世界で数少ないヘンプ博物館の一つになります。ヘンプ博物館は現在、アイルランド、オランダ、ドイツ、イタリア、スペイン、日本、ウルグアイに存在しています。(HEMPTODAY 2018年10月29日)