CHTA理事長のラス・クロフォード氏は「カナダそして世界の人々に極めて重要な天然の健康製品を提供するために、産業用ヘンプの新たな規制の扉が開かれます。それにあたり、我々は大きな成長に備えています」と新しい専務理事を求めて語りました。「カナダの農業において、ヘンプは新時代の到来なのです。」
カナダの可能性
CHTAが発表した内容によると、カナダでは、この近代化した規制制度によってヘンプ農産業が2023年までに10億ドルに成長する見込みとなっており、今後5年間で3,000の新しい雇用を生み出す予定です。
「産業用ヘンプ規制」を含むカナダの大麻規制は変わろうとしています。ヘンプ産業関係者は、未来の新たなルールの下で収益チャンスのあるCBD(カンナビジオール)の可能性に注目しています。そうした状況において、また、CHTAが成長する上でも常勤の専務理事が必要である、と連合は指摘しました。
CBD(カンナビジオール)明確化のために奮闘
マリファナとヘンプの両方を広く網羅する大麻法の下で、新しい規制により、農業従事者はCBDの加工に必要なヘンプの花と葉を販売できるようになる可能性があります。今のところ、花と葉を採取するのはカナダでは違法となっていますが、CHTAや農場主、そして医師までもがCBDの明確なルールを求め、CBDの経済的な可能性と、CBDが特定の病気の治療に有効である事を示して活動しています。最も顕著な動きとして、カナダのヘンプ支持者は今後4~5年で売上が20~30億ドルに達する見込みの、米国のCBD市場に注目しています。Hemp Biz Journal (米国版)によると、米国のCBD市場は、2016年にはわずか2億200万ドルでした。
ルールの草案をめぐる批判
しかし、規制の草案の中で、批判されているルールもあります。現在起草されている法案では、ヘンプの栽培許可を持っている者は、CBDを加工・流通させるためには、追加の新しい許可を取らなければなりません。この、花と葉を販売する許可を持つカナダの企業は、20社前後に限定されてしまう上、しかもそれらの主な企業は、カナダで医療用大麻をすでに生産加工しているのです。
販売を一部の加工業者に限定することは、農場主のや販売者を苦しめることになり、「極端に厳しい規制が重荷となってる」とシャクラ氏は、CHTA専務理事だった昨年末にMarijuana Business Daily(米国版)に語りました。彼女は当時、「農家が自分で作った作物を自由に売る事ができるのは、非常に重要で、今回の提案では、それは不可能なのです」と述べました。
(HEMPTODAY 2018年5月21日)