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「Delta-8THCが蔓延ったのは CBDを食品認可しなかったせいだ!」FDAに対して調査と追及が続く

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FDACBDを規制しないのは健康上の脅威と米下院委員長が指摘

米国の食品医薬品局(FDA)がCBDを規制しないことで、不正なビジネスが横行し、消費者の健康が脅かされていると、米国下院の重要な委員会の議長がFDAに警告しています。

先日、ケンタッキー州の共和党員であり監視と説明責任に関する下院委員会の議長であるジェームズ・コーマー議員は、FDAが今年初めに発表した「連邦の安全基準がCBD業界を管理するには不十分である」という声明を批判しました。

FDAは、現行の制度下でCBD製品を食品やサプリメントとして規制するためには、CBD製品についての安全性のエビデンスが不足していると述べ、CBDを食品可(規制)するのための法制度の枠組みを立てるよう議会に求めました(ある意味で放棄しました)。

Delta-8THCと悪質業者がのさばる市場は健全か?

FDAが食品としての認可の規制を作らないという主張は、単に非行動の理由として不十分であるだけでなく、アメリカの公衆の福祉、健康に直接影響を及ぼしています」と、コーマー議員はFDAの食品医薬品コミッショナー、ロバート・カリフ氏宛の書簡で述べました。

こちがらその書簡です。ご興味ある方はご覧ください。:
Letter-to-FDA-re-Hemp-and-CBD.pdf

書簡の内容をざっくり要点だけ

1.「医療製品をより効果的で安全なものにするイノベーションを加速する」ことを支援することにより、公衆衛生を向上させること」と、FDAの使命を伝え

2.CBDの使用量の増加、WHOや試験結果をもとにした安全性の説明

3.FDAが食品として認可(規制)しないせいでDelta-8と悪質業者がのさばると言及

本文に戻ります。

更に「非精神作用性のCBD製品の規制不足は、Delta-8THC(補足:大麻成分の一つで、THCに似た構造を持つ化合物。一部でレクリエーショナル用途に利用されています。)や、その他のヘンプ由来の精神作用物質といった潜在的に危険な製品が市場に出回ることを許してしまい、一部の製品が規制不足のために潜在的に危険な成分を含む可能性があるという懸念が高まっています。

FDAによる適切な規制は、市場に不正な事業者が参入するのを防ぐだけでなく、善意の製造業者が有用なCBD製品をアメリカの市場に提供する量を増やすことにつながります」とコーマー議員は強く主張しています。

FDAが無機能である。と内部状況を提供するよう求めた

コーマー氏の委員会は、FDAがヘンプ由来のCBD製品を栄養補助食品として規制しなかったこと、CBDから作られる精神活性化合物であるDelta-8THCを制限しなかったことを調査しています。Delta-8THC製品は、過去3年間に全米で大量に増殖し、健康上の懸念が高まっています

治療用CBD製品をメラトニンや魚油のような栄養補助食品として認可(規制)することを認めなければ、業界の善意の行為者は、現在FDAの下でデルタ-8を含む酩酊製品と区別されていないため、市場に参入して人々に役立つ製品を提供することができない」。とコーマー議員は述べます。

委員会の調査の一環としてコーマー議員FDAに対し「CBD製品の安全性に関連するFDAが保有するすべての科学的データ、レポート、研究」、および化合物の規制審査に関連するFDA内部のコミュニケーションの提供を要求しました。

FDAの言い分をWHOのエビデンスで返すコーマー議員

FDAは、議会に対して行動を起こすよう呼びかける中で、既存の食品および栄養補助食品に関する権限では、栄養補助食品および食品添加物に関する規則の下でCBDに関連する多くのリスクを管理することができないとしています。

FDAは、CBDの肝臓や男性生殖器への影響については十分に知られておらず、薬との相互作用や子どもや妊婦への影響についてもほとんど知られていないと述べています。

FDAは今年の1月に「入手可能なエビデンスを考慮すると、CBD製品がそのような製品の安全基準を満たすことができる方法は明らかではない」と述べています。

しかし、コーマー議員は、CBDが一般的に哺乳類(特に人)に耐性があり、安全性プロファイルも良好であると結論づけた最近の世界保健機関(WHO)の報告書を引用し、「CBDの使用に関する安全性は科学が追いついている」と示唆しました。

HTJ
集部あとがき。注目すべき点は、「Delta-8THCがやり散らかしている」。というよりも「悪質業者がファームビル(農業法)の網の目を潜り抜けDelta-8THCを隠れ蓑にしてやり散らかしている」という捉え方が正しいです。CBDが栄養補助食品や食品としてFDAに認可されれば、安全と質が一層担保されたCBD製品が、必要な人々に届きやすくなります。且つ、金融機関や広告など拡大を進めるためのインフラも整い市場も拡大できる、という線が見えます。が、しかし、FDAがいかようにもCBDを食品として認可(規制)しない状況です。ちなみに、EUではCBDを食品指定しましたが、「HHCを製造してしまう輩達問題」が勃発し、HHCが大流行していまして、指定を見直しをする可能性もでてきました。EUを見て、重い腰が上がらないFDAなのか、はたまた、この根源は、削ぎ落とせない贅肉のようにヘンプとマリファナを混合してしまう「保守派の思想」やマリファナを規制していた不健全な取り締まりの歴史など、植物とは関係のない所で、人間が創造している「責任とプライド」に原因があるのか。日本やこれまで禁止していた地域や国も同じような状況が多々存在します。ここで大事なのが「正しい研究結果を世界統一していくこととそれらを認可」することかと考えます。 CBDの研究はどんどん進行し多くの人の役に立つよう前進しています。これらの結果に蓋をして古いエビデンスを用い、国民の未来の健全を損なうような状況を作る。これはコーマー議員の言う通り、職務怠慢、且つ、大損害を被らせていると言えます。コーマー議員が熱くあげる声、近い日本でも十分起こりえます。その為にも、日本でも食品としてのCBDを認可していく動きは必須と言えます。何度も記載していますが、「栽培時のTHC制限値を1%にすること」が、このような問題を起こさないための布石となります。ジョージア州の議員は、THCの制限値が1%でカンナビノイド製品が製造できればDelat-8THCが不要になると発言しています。

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HempTODAYJAPAN編集部です。HemoTODAYより翻訳記事中心に世界のヘンプ情報を公開していきます。加えて、国内のカンナビノイド業界の状況や海外の現地レポートも公開中。

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