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【現地レポート】MARYJANE BERLIN2021 〜ドイツ最大級のカナビスエキスポ開催!

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メリージェーンベルリン2021 (Mary Jane Berlin 2021)が開催

コロナウイルスによる様々なイベントの休止が続く中、遂にベルリンのカナビスエキスポ、メリージェーンベルリン2021 (Mary Jane Berlin 2021)が無事に開催されました。

https://maryjane-berlin.com/

大麻系エキスポは何系統かあり、会議やプレゼン中心のもの、フェスティバル的に騒いで楽しむもの、ビジネスのモデルショーなど様々です。

メリージェーンベルリンは、ヨーロッパで最大級のチェコのカンナフェス(https://www.cannafest.com/cz/)、二番目のスペインのスパンナビス(https://spannabis.es/bcn/en/home/)に次ぐ大型フェアです。今回は8,500 m²の敷地に200以上のブランドがブースを構えていました。今年はコロナウイルス による渡航規制などもあり、ヨーロッパ以外からのブランドは極めて少なかったです。

ドイツの大麻ビジネス、7年後に1兆円超えの成長期待

ドイツはヨーロッパの中でもカナビス経済を牽引する国であり、2021年には400ミリオンユーロ、2025年には3.2ビリオンユーロ、2028年には7.7ビリオンユーロまでの成長期待をされています。

メリージェーンベルリンの会場:中に入るとまず驚くのは人の数と彼らのバイブスです。

2年ぶりとなるエキスポは、ビジネスマン達のリアルな対面ビジネスをより興奮させていたました。

当エキスポは基本的にはB2B用であり、2C向けの物販も行っていますが、あくまで便宜上。販売員より、ブースに居るのはCEOや重役達が多く、生々しい交渉や情報交換をしています。

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とにかくすごい人の数でした。様々な領域からヘンプに中心に集まったこの会場は活気と熱気に満ちてました。

2年ぶりということもあり、盛り上がりすぎてか、乱闘からの揉め事が生じてしまった場面にでくわしました。幸い会場内にはセキュリティースタッフさんが沢山おられたので、すぐに終息しましたが、ヘンプ産業のイメージや品格の維持のためにも、今後は定期的に開催して頂き、そのような現場が無くなってくれることを願うばかりです。

それでは、出展されていた何点かと共に、系統やトレンドを紹介します。

【コスメ】HEMPVIZER(ドイツ)

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HEMPVIZER(ドイツ)https://hempvizer.com/

まずはカナビス製品の主力の一つとなるのがCBD、CBG関連のコスメ商品です。CBD関係のアイソレートかブロードスペクトラムなどのオイル、もしくはヘンプシードオイルが入っているバームやスキンクリームなど様々なものが展示されてます。

【コスメ】HERBLIZ(ドイツ)

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写真: HERBLIZ(ドイツ)https://herbliz.com/en/

コスメ関係は香り、肌触り、デザイン、CBDの含有量などのポイントをチェックされてました。

続いては、日本ではまだ先の話になるかもしれませんが、欧州ではカナビスライトがプチ流行しており、そのラインが目立って出展されてました。

【乾燥大麻】PURA CBD(イタリア)

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写真: PURA CBD(イタリア)https://www.puracbd.it/

CBD乾燥大麻: 数年前からヨーロッパの公共に登場したTHC 0.2%以下、CBDやCBGが5~25%程の乾燥大麻(カナビスライト)。ヨーロッパの殆どの国ではTHCレベル0.2%は合法です。ちなみに現在スイスは1%までが合法であり、チェコも来年から0.3%から1%に規制が緩和されます。

【乾燥大麻】BY FLOWER FARM(スペイン)

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写真: BY FLOWER FARM(スペイン)https://www.byflowerfarm.com/

ご存知の方も多いと思いますが、カンナビス品種は、何百種類も存在します。それらすべてのバッズからは独特な匂いを発し、色、効果効能がそれぞれ違います。

来場者それぞれが好む品種を物色されてました。質問の中身もオーガニック野菜を購入する時のように、インドア栽培やアウトドア栽培など、どういう環境で育てられたか、生産や保存の環境などもしっかり聞いている様子でした。

ユニークな確認項目としては、虫眼鏡でトリコームをチェックする人などもおられました。カナビス特有の見分け方ですね。

中でもとりわけ重要なのはテルペノイドに代表される「匂い」が自分の感覚に合うか確かめることだそうです。

最終的に購入の際に、気をつけていた点としては、表記問題でした。

例えば、「80%CBD」と表記があってもそれは製品に後からスプレー状に吹きかけたものだったりすることがあるので、巧妙な宣伝文句には注意した方がいいと感じたのは万国共通のルールかもしれません。

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【ヴェイポライザー】OMURA(アメリカ)

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ヨーロッパのカナビスライトは、タバコの大替にもなり得る勢いで成長をしています。事実、アメリカのOMURA(https://www.omura.com/)という会社はハーブを自分で詰められるアイコス的商品を披露していました。

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イギリスのOMURA(https://www.omura.com/

CBDエクストラクト製品

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CBDを濃縮させた結晶やハシシが数多く並びます。これらを混ぜて食品やコスメを作ったり、ベポライザーなどで吸引します。年々、市場の拡大と共に市場価格が下がってきました。

ブロードスペクトラムやフルスペクトラム、CBDやCBGなどの配合具合などもメーカーさんやプロデューサーブランドが成分証明書はその場でチェックできます。

イベントでは、CBDよりCBG、CBNなどの商品のラインが増えてきたことも伺えました。

【濃縮物】ALPLANT(スイス)

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写真: ALPLANT(スイス)https://alplant.ch/home-en/

【CBDブースト!?】TRICHOME SHELL

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イスラエルのTRICHOME SHELL(https://www.trichomeshell.com/)では、CBDをスティック状にして、巻きたばこ、もしくは巻カナビスライトの中に差し込むCBDブーストを発表。

栽培、製造道具も年々レベルアップ

オーガニックな栄養剤、栽培用ライト、トリミング機械、レジンを作るプレス機など各社新商品がたくさん並びます。

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写真: QNUBU(スペイン)https://qnubu.com/

このようにヘンプ関係ではない食品やコスメブランドにも必要なアイテムが沢山揃ってます。

エディブル、食品

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お菓子を中心としたエディブルブランドは、往年のアメリカ的マリファナ文化を煽る様なデザインが多い印象でした。単価が低い商品として、旅行者や、一見さん向けというイメージが強いです。

最近の時代の流れで、健康志向のものを展開しているところもありますが、まだまだ合成的なものも多々見受けられ、日本の高品質のCBDエディブル製造技術にチャンスを感じました。

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たくさんのエディブルがありますが、カナビス、ヘンプという文字の商品を見たら、まずは原材料を確かめることが重要とのことでした。

ヘンプの何が入っているからヘンプ商品として売っているのか、その他の原材料とどう影響して価値があるのかを見極める必要があります。

ヘンプシード、シードオイル

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ヘンプシードやシードオイルは種からの製品としては歴史的にも最も需要があります。ヘンプシードの殻付き、殻なしがあり、粉末にして油分を取ったものがヘンププロテインとして登場しました。ヘンプシードオイルは匂いにクセはありますが、人に必要な必須脂肪酸が豊富に含まれています。内因性カンナビノイドの大事な栄養素でもあります。

ヘンプ生地

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ヘンプの茎からとれた繊維から、身体にやさしい生地の衣服がどんどんアップデートされてきてます。古代から、世界中で麻から糸や縄が作られ私たちの生活には必要不可欠なものとしてあったのが、近年のサスティナブルに後押しされ、さらに需要が高まってきています。

Mary Jane 創設者 Duc Anh Dang

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メリージェーンエキスポのオーガナイザー、ダック・アン・ダンさんに話を伺いました。彼の友人の母の癌がきっかけとなり、ヘンプに興味を持ったとのことで、今やドイツのヘンプ産業に重要や役割を果たしています。コロナ下でイベントを開催できたことにとても喜びと緊張を持っている様子でした。

彼から直接ヘンプの文化、ビジネス、そして未来についての話を聞けた重要な機会となりました。(このことは、いつか別途記事にまとめたいと思ってます。)

いかがでしたでしょうか?

3日間によるエキスポが無事終了しました。ヨーロッパ以外からの方には来にくいイベントでしたが、会場を見る限り大成功を収めていました。ヘンプからできる様々なプロダクトは今後のビジネスの可能性を十分に示してくれる内容の濃い3日間でした。

そして何より、会場の人達と直に話し合い触れ合えたことへの感動と、リアルな現場で様々な学びを与えてくれた機会に感謝が溢れました。

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HempTODAYJAPAN編集部です。HemoTODAYより翻訳記事中心に世界のヘンプ情報を公開していきます。加えて、国内のカンナビノイド業界の状況や海外の現地レポートも公開中。

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