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イタリアがCBDを麻薬に指定。しかし?

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イタリアはCBDを麻薬として分類し、同時に当局は、その販売を禁止しました。

 

先頃、保健省によって発行された法令で、CBDは同国の医薬品リストに正式に追加されました

また、これに続き、小売業者に対して「花序(花)、オイルや樹脂、またはサティバ(大麻草)に由来する物質を含むその他の製品を保持または販売しないように」との警告が、イタリアの税関・専売局から発表されました。

 

イタリアの官報に掲載されたこの法令では、CBDを「大麻抽出物から得られたカンナビジオール(CBD)の経口投与用組成物」として国の医薬品に追加しています。

 

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認可が必要。そして矛盾する別の法令も

 

イタリアの大麻部門を分析し、イタリアの大麻貿易グループであるFedercanapaの理事会メンバーである、Giacomo Bulleri氏は、ウェブサイトFanpage.itで、「この法令は、大麻から抽出された経口使用のためのCBDが医薬品リストに掲載されており、AIFA(イタリア医薬品局)の許可を得てのみ製造できることを指定しています。したがって、定義されていない使用目的(喫煙など)のために市場に出回っているオイルは違法です。」と述べました。

 

 

しかし同時に農業省からは、別の法令が最近発表されており、この法令では大麻草の花を、麻薬ではなく「抽出用途のための農産物」として分類しているため、同国内で明らかな対立を引き起こしています。

 

エピディオレックスは市場に参入する準備ができている

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一部の業界ウォッチャーは、CBDの麻薬指定を確立する法令は、英国の製薬企業であるGWファーマシューティカルズ社のCBDベース医薬品であるエピディオレックスのイタリア市場導入にむけた準備であると述べています。

 

GWはヨーロッパでエピディオレックスの流通を徐々に拡大しており、現在は英国、ドイツ、スペイン、フランスでも展開が進んでいます。

 

 

エピディオレックスは、ドラベ症候群とレノックスガストー症候群という、2つの難治性てんかんに苦しむ患者に効果的であることがわかっています。

 

エピディオレックスは、2018年に米国食品医薬品局(FDA)からの医薬品としての承認を取得し、連邦政府が認めた最初の大麻由来の処方薬になりました。

 

ヘンプ ・タバコは?

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「カナビス・ライト」もしくは「ノバコ」と呼ばれる製品は、ヘンプ の花から作られており、先述の2つの法律に書かれている「大麻抽出物から得られたカンナビジオール(CBD)の経口投与用組成物」でもなければ、「抽出用途のための農産物」でも無いため、この製品に関しては、今回の税関・専売局からの販売停止命令によって何が起こるかはまだわかりません。

 

巻きたばこのような形態として販売されている喫煙可能なヘンプ「カナビス・ライト」は、過去2年間イタリアとスイスで急速に人気が高まっています。

 

「ヘンプの花序」の定義には、イタリアでは既に合法である大麻種子が含まれる可能性があるため、さらなる混乱を招く可能性があります。米国農務省の海外農業局が今年初めに発表したレポートによると、イタリアの大麻生産の約80%は食用の種子となっています。

ヨーロッパのCBD市場に暗雲?

このイタリアの状況は、CBDやその他の大麻抽出物に関する、最近の欧州連合の不穏な動きの中から生まれています。欧州委員会は今年初めに、CBDを含むヘンプの抽出物は麻薬と見なされるという「暫定的結論」を発表しました。

 

このECの決定に不意を突かれたヨーロッパのヘンプ産業関係者は、委員会の結論に反対していますが、これまでのところ成功している兆候はほとんどありません。

彼らは、「ECがヘンプ抽出物に対する立場を変えなければ、CBDセクターと大麻産業全体に劇的な悪影響を与える可能性がある」と訴えています。

 

 

Yosuke Koga

イタリアが不可解な動きを始めました。狙いは一体何なのでしょうか?

これまで同国は、ヘンプ製品のTHC基準をEUに先駆けて導入するなど、市場開放に積極的だったため、今回の掌を返したような対応は、非常にショックです。

 

一方でイタリアの最高裁は昨年、「個人使用のための大麻栽培は違法では無い」という判決を出しており、司法や行政のちぐはぐな対応には首を傾げてしまいます。

 

日本でも急速にポピュラーになりつつあるCBDですが、こうして当局の気分次第で、突然違法という扱いになってしまう事も十分あり得るという事実を踏まえたビジネスの構築が必要かもしれません。

 

実際、オーストラリアでも数年前にはCBD製品が大きなブームとなり、市場も形成されていたのですが、当局がCBDを医薬品指定したことで、あっという間に消えてしまったと言います。

 

このような出来事は、CBD製品に対する投資意欲や信頼性を大きく損ない、また同時に、現在CBD産業に携わる人々の生活を根底から揺るがすもので、絶対にあってはならない事です。

 

日本で同じ事が起きないよう、こうした外国の事例を学ぶ必要があるでしょう。

引用元:https://hemptoday.net/cbd-classified-as-narcotic-in-italy-with-products-ordered-off-market/

 

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AUTHORこの記事をかいた人

Yosuke Kogaのアバター Yosuke Koga HTJ 編集長

1996年カリフォルニアで初の医療大麻が解禁。その5年後に現地へ移住し、医療大麻の家庭栽培、薬局への販売などの現場や、それを巡る法律や行政、そして難病、疾患に対し医療大麻を治療に使う患者さん達を「現場」で数多く見てきた、医療大麻のスペシャリスト。

10年間サンフランシスコに在住後、帰国し、医療機関でCBDオイルの啓蒙、販売に従事し、HTJのアドバイザー兼ライターとして参画。グリーンラッシュを黎明期から見続けてきた生き証人。

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