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CBD vs コロナ:事実は?

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Yosuke Koga
先日、CBDメーカー3社が米食品医薬品局(FDA)から、コロナウィルスに関する誤った宣伝文句をマーケティングに使用しているとして警告を受けた事をお伝えしました。

 

そんな中、昨日はCBDがコロナウィルス感染の予防に有効かもしれないという、非常に明るい兆しとなるニュースも飛び込んできました。

 

では、実際どうなのでしょうか?

 

CBDをはじめとするカンナビノイドは、コロナとの戦いに役に立たないのでしょうか?

 

情報が錯綜して、混乱させられますね。

 

大麻産業に関連するデータ収集において絶大な信頼を得ている New Frontier Dataが、これについて一つの回答を示しています。邦訳してお届けしますので、参考にしてください。

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溢れる誤情報に対して

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COVID-19コロナウイルスのパンデミック発生に関して、発信・共有されている情報・誤情報の渦の中で、「カンナビノイド(主にCBD)がウイルスを殺すか、もしくは伝染を止める能力を持っているか」が議論されています。

 

 

そのような主張に真実はあるのでしょうか?

 

もし違うとすれば、何が人々にそうした情報を創作(捏造)したり、拡散したりさせるのでしょうか?

 

端的に言えば、現時点では、コロナウイルスによるCOVID-19の治療法やワクチンはありません

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ではそれは、カンナビノイドがウイルスに対して完全に効果が無いことを意味するのでしょうか?細菌や真菌のようなものに対してはどうでしょうか?

 

 

はじめに、カンナビノイドは強力な抗菌剤であることがわかっています。つまり、カンナビノイドはMRSAやカンジタを含む多くの一般的な真菌のような病原菌に対して効果があります。これは、数千年(少なく見積もっても数百年)前にからよく知られた概念であり、最近では現代科学と医学によって支持されています。

 

 

第二に、カンナビノイドは特定の種類のウイルス感染に効果があります。

 

 

 

では、やっぱりカンナビノイドは効くのではないでしょうか?

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残念ながら、浅い知識は危険であり、数十年続いてきた大麻およびカンナビノイドに関する基礎的な調査研究に対する禁止が、以下のような誤解を招く仮説を助長してきました

 

●CBDはコロナウイルス、SARSMERS、およびインフルエンザの抗ウイルス薬ですか?

●CBDはコロナウイルス、インフルエンザ、MERSSARS の主要な抗ウイルス・サプリメント、もしくは抗ウイルス剤ですか?

大麻は「コロナウイルスを殺す」

 

 

悲しいことに、非常に有効な大麻に関する科学的研究は、その一部だけを本来の文脈から切り取られ、「カンナビノイドがCovid-19などの様々な病気を治療できる」と主張するなど、人々が結論に飛びつくような方法で提示する事も可能です。

 

 

そうした不完全もしくは間違った情報を事実として受け取り、信用してしまった場合には、逆説的にそれが有害または致命的でさえあることが証明される可能性すらあります。

 

 

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真実は、カンナビノイドとテルペンは、Gタンパク質共役受容体(GCPR)を介して信号を送ることによって作用する強力な分子であるという事です。 GCPRネットワークには、細胞の恒常性またはバランスの促進に関与する細胞内カスケードシグナル伝達ネットワークを調節するために相互作用する数百の受容体が含まれています。

 

 

カンナビノイド、テルペン、および他の何百もの植物性化合物がネットワークを介して相互作用し、セカンドメッセンジャー(またはカスケード)システムを介してさまざまな相互作用を引き起こし、細胞内のさまざまな重要な機能を制御する経路からの応答を引き出します。

 

 

そのような機能の1つが最近バズっています。アポトーシス(細胞の自殺)は、私たちの体が古い細胞から仕事を引き継ぎ、癌細胞を殺し、侵襲性細胞やウイルスまたは抗原を捕獲するためにマクロファージおよび他のキラー細胞などを使用し、それらを無害化する仕組みです。

 

 

 

そして多数のセカンド・メッセンジャーシステム(cAMPAKTAMPKMapkNF-kappaBnotchtgfBなど)があり、それぞれが他の経路/タンパク質に反応して影響を与え、必要な結果を達成します。

 

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これらの主要な経路の1つは炎症(CBDが非常に有益であることがわかっています)に関連しています。上記のように、アポトーシスは、微生物やウイルスに感染した細胞など、罹患した細胞を殺すために必要な作用に関与しています。

 

 

この簡単な記事で、カンナビノイドとセカンド・メッセンジャーのシグナル伝達の完全なレビューを提供することは不可能ですが、カンナビノイドとエンド(内因性)・カンナビノイドシステムは、「すべてを統治する1つのリング」のようなものであると言えば十分でしょう。カンナビノイドを媒体とするエンド・カンナビノイドシステム(植物もしくは内因性)は、セカンド・メッセンジャー・シグナルを介して、体内の他のすべてのシステムと相互作用し、全てのバランスをとるのです。

 

では、カンナビノイドに効果があるならば、問題は無いのでは?

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問題は、少なくともin vitro(試験管実験)において、特定のカンナビノイドが実際に、特定の種類のウイルスに対して実際に効果があるということです。いくつかの研究は、マウスまたはサルにおける有効性の確認を先送りIn vitroでは有効であったカンナビノイドが、生体実験では死亡率が高かったなどの、反対の結果が出た)しました。

 

 

残念ながら、そのような研究はヒトに対して許可されておらず、また研究されたウイルスの種類は少なく限定的で、現在犠牲者や懸念を引き起こしている新しいコロナウイルスではありません。

 

 

これまで研究されているウイルスには、マウスC型肝炎(ベータコロナウイルス)、ヒトおよびサルの免疫不全ウイルス(HIVまたはSIV)、ヘルペスウイルス(HSV)、インフルエンザウイルスなどがあります。

 

 

明るい兆しは、特定のカンナビノイドが、実際にin vitroでベータコロナウイルス(MHV)の複製を阻害できることがわかったため、さらなる研究の後押しとなるはずだというです。

 

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そして、十分な情報がないという問題が残っています。 CBDは一部のウイルスに対して有効ですが、全てに対してではありません。

 

 

 

 CBDは炎症を軽減するのに役立ちます。一部のウイルスは、宿主を乗っ取り、感染を進める過程で全身性の炎症を必要とします。こうした炎症を必要とし、引き起こすウイルスの場合、CBDは実際に感染の重症度を軽減するのに役立ちます。では、新型コロナウイルスは、こうした全身性炎症を引き起こす、または必要とするウイルスでしょうか?答えはまだはっきりしていません。

 

 

 

カンナビノイドは免疫抑制作用もあります。残念ながら、CBDまたは他のカンナビノイドを使用する事で、宿主への侵入に炎症を必要としないウイルスに対して、炎症を軽減し、ある程度の免疫抑制を宿主に生じさせる事で、ウイルスを打ち負かす可能性が逆に低くなってしまうかもしれません。

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それは重大な問題です。

 

したがって、感染の完全な経路をさらに調査して理解することなく、またはカンナビノイドが引き起こすあらゆる経路(免疫抑制または炎症の抑制を含む)の理解を深めることなく、特定のカンナビノイドが特定の種類のウイルスに対して有効であるという実験結果を誰かが示した可能性があるという前提に基づいて、すべてのカンナビノイドが同じように機能し、望ましい効果をあげると判断するのは、時期尚早であり潜在的に危険です。

 

 

CBDは、肝臓に存在し、現在処方されている医薬品の約60%を代謝するチトクロームP450酵素を阻害することも示されています。

 

 

 

多くの人々が医療従事者にカンナビノイドの使用について話さないという事実と、医師が処方する可能性のある医薬品を追加することと相まって、化合物が互いに相反する可能性が大幅に高まるリスクもあります。

 

では、今後は?

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大麻は素晴らしい植物であり、目的の効果を達成するために、意図したとおりにシステムを活性化する方法が見つかる可能性が非常に高いと考えられます。

 

 

大麻草の成分から強力な抗ウイルス薬が見つかる可能性もあります。大麻はウイルスに対して効果的な製品の可能性を秘めています。ここに示した非常に短いデータのリストは、多くの異なる医療分野での大麻/カンナビノイド研究の増加を求める声につながるはずです。

 

 

これは、現代医学で最も魅力的な多くの分子資産(大麻草)を研究することに対する、理不尽な制限に苦しめられている世界中の研究者に言える事です

 

 

 

科学は、答えを探し続け、新薬の発見と新薬の評価に向けた適切なルートに従う必要があるだけなのです。

Yosuke Koga
少々難解だったかもしれませんが、結論としては、ネットに溢れているような、新型コロナにCBDが効くかどうかが科学的に確認されていない情報は、自分で精査して受け取らなければ危険だ、という事です。

 

今のところHTJとして、現在お届けできる最も明るいニュースは、昨日お伝えした「CBDはコロナウィルスの感染予防に効果があるかもしれない」という情報です。

 

もちろんCBDには抗炎症作用がありますが、本文にも書かれているように、それが逆に良く無いタイプの病原菌もあるので、CBDを使用するならば、薬物相互作用を避けるためにも医師に相談するべきということです。

 

ただし、これが「CBDは効かない」という事では決してなく、むしろ今後の研究によっては期待が持てるものだという事です。

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Yosuke Kogaのアバター Yosuke Koga HTJ 編集長

1996年カリフォルニアで初の医療大麻が解禁。その5年後に現地へ移住し、医療大麻の家庭栽培、薬局への販売などの現場や、それを巡る法律や行政、そして難病、疾患に対し医療大麻を治療に使う患者さん達を「現場」で数多く見てきた、医療大麻のスペシャリスト。

10年間サンフランシスコに在住後、帰国し、医療機関でCBDオイルの啓蒙、販売に従事し、HTJのアドバイザー兼ライターとして参画。グリーンラッシュを黎明期から見続けてきた生き証人。

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