画像:引用元
このところ、立て続けに大麻解禁に関してニュースを連発しているタイですが、今度は首相が公の場で大麻オイルを使用してみせました。
今月11日に、ユネスコ創造都市ネットワークという、伝統的な地区とスマートシティの両立に焦点を当てたイベントがタイで開かれました。
画像:引用元
このイベントで、タイのプラユット・チャン・オ・チャ首相と、公衆衛生省のスクム・カーンチャナピマイ長官が、他の政府関係者や子供達と共に「ドクター・ガンジャ」と呼ばれる公式マスコットの人形を抱いて登場し、医療用大麻の使用について宣伝活動を行いました。
首相は、医療専門家による監督の必要性に触れ「大麻由来成分は慎重に扱われる必要がある」と述べた上で、「医療大麻解禁は低所得者に向けた手頃な価格の医薬品を手に入れることを目的としている」と述べ、これをサポートするために、政府の医療大麻に関する公式サイトがスタートした事を発表しました。
首相はまた、大麻オイルの蓋を開けて匂いを嗅いだ後、それを自分の耳の後ろに塗り、「あとで幾つか買って帰ろうと思う。」と述べるパフォーマンスを見せました。
画像:引用元
何より、一国の政府が「大麻は健康に良い」という情報を広めようとしているという事実に驚かされます。数年前まで厳罰を持って対処してきたタイ政府とは思えません。その変節ぶりには賛否あろうかと思いますが、しかし、「良いものは良い」と認める潔さや、利害を天秤にかけたときの意思決定の速さなどは、正直うらやましい限りです。なにより、それは同国の政治が良い方向を向いているサインだと言えるのでは無いでしょうか。