画像:引用元
セレブ達が続々と大麻産業に参入中
これまでスヌープ・ドッグ、セス・ローゲン、Jay-Z、マーサ・スチュワートやキッスのジーンシモンズなどのセレブ達が続々と大麻産業に参入してきましたが、ついにラッパーのドレイクも彼らに仲間入りしました。
ドレイクはカナダの巨大大麻企業Canopy Growthと提携し、More Life Growth Companyと呼ばれる新しい大麻ブランドを立ち上げたと、プレスリリースを通じて公式に発表しました。More Lifeは、彼の故郷トロントに拠点を置くとしており、今回の創業は彼にとって特別な出来事と言えそうです。
彼は公式声明で「キャノピー・グロースのような世界規模の企業との提携は、本当に刺激的です。成長を続ける業界で、何か特別なものを構築できるというアイデアは刺激になりました。」と述べています。
画像:引用元
Canopy GrowthのCEOであるMark Zekulin氏は、この大物セレブとのパートナーシップについて、すぐに賛美の言葉をおくりました。
「最初にドレイクとの話し合いを始めたとき、クラス最高の大麻製品を世界にもたらすという彼のビジョンに非常に触発され、その夢を共有しました。」と述べ、また 「カルチャーリーダーおよび起業家としてのドレイクの視野と、Canopy Growthの幅広い大麻に関する知識との組み合わせにより、この新会社は比類のない大麻体験を世界市場にもたらすことができます。」と加えました。
画像:引用元
契約の条件によれば、ドレイクは新しい大麻ウェルネスブランドであるモアライフの60%の所有権を保有しており、キャノピーグロースは40%の所有権を保持しています。 モアライフはカナダ保健省から、オンタリオ州スカボローにある生産施設で大麻を栽培、加工、販売する認可を受けています。
このプレスリリースでは、「Canopy Growthは、More Life Facilityの日々の運営に関する全てを提供し、またMore Life Facilityで栽培された製品に関するすべての権利を保持します。」という、非常に難解で玉虫色な一文が含まれている点が興味深いところです。
実は門外漢!?大麻下戸と言われている
画像:引用元
「ドレイクは、実は大麻に弱いらしい」という噂がある事は、実は世の中では広く知られている事で、今回の大麻ブランド立ち上げも冷ややかな笑いを提供しているようです。
彼はこれまでにアムステルダムでの公演をたった3ヶ月の間に3回も連続で当日にドタキャンした経歴があり、業界では当然のように「ドレイクは下戸」と言われています。実際、ラッパーにしては珍しく、彼のライムには大麻の話題が殆ど登場しません。
実際、モアライフの発表によると、ブランドのラインナップには大麻以外にアパレルも挙げられており、此方が中心になるのでは?という辛口のコメントも散見されます。
勿論、「大麻下戸」である事自体は何も恥ずかしい事ではありませんし、遺伝的にそうである人たちというのは人口の1%程度いるので、ドレイクもそうなのかもしれません。ただ、好きでも無い大麻に対して好きなフリをして格好をつけたり、ましてやそこからカネを儲けてやろうという姿勢が、周囲の失笑を買っているようです。
実際、モアライフは新会社ではありません。これまでキャノピー傘下の子会社の一つとして休眠状態でしたが、今回のブランド立ち上げに際してキャノピー側が60%分の株式を増刷する事でドレイクに所有権を与えている形のようで、要はドレイクが熱意を持って自ら出資して起業、というわけではないのです。
しかも、折しもヴェイプ問題が取り沙汰され、親会社のキャノピーをはじめ主要大麻銘柄の株価がゴロンゴロンと転がり落ちている、このタイミングでの門外漢の参入に「なぜ今?」と疑問の声を上げる人もいるようです。
これまで大麻産業に参入してきたセレブ達は、ウィズ・カリファなどの例外的な若者を除けば、軒並み40代から50代を超える脂ののった百戦錬磨の強者たちばかりで、彼らは実質の経営権も手にしてきました。
ティーンから20代を中心に幅広い人々から人気を集めるドレイクの参入は、今後の市場拡大に大いに貢献すると思いますが、上記の最後の一文が意味するところとしては、結局このブランドの本質は、キャノピーのオペレーションにドレイクが株を貰って形だけ便乗しているという事だと思われます。
画像:引用元
本人は広告塔として利用されている自覚があるのか、割り切って小遣い稼ぎくらいに考えているのかは判りませんが、他の年長者達に比べるとドレイクはまだまだ青かったという事でしょうか。