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「農作物としての大麻」をテーマにした特別企画展「大麻博物館 in 伊勢・麻福」を開催

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麻(ヘンプ・大麻)を用いた日用品の製造販売を行う麻福株式会社の主催により、10月18日(金)から、日本における大麻の伝統・歴史を紹介する特別企画展「大麻博物館 in 伊勢・麻福」を開催中です。

 

現在では「違法な薬物」というイメージの強い大麻ですが、縄文時代から約70年ほど前まで、大麻は様々な形で日本人の営みを支え続けてきた「農作物」でした。

 

会場 1F は麻福直営店舗です。現代の麻(ヘンプ・大麻)製品に触れていただきながら、大麻が有する農作物としての歴史、そして、持続可能な社会実現への一助となりうる可能性を見出して頂けると幸いです

目次

大麻という「農作物」

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書籍はamazonで発売中

近年、世界各地で大麻が見直され、医療大麻、マリファナ合法化、産業利用といった動きは「グリーンラッシュ」とも呼ばれる大きな流れとなっています。

 

しかし、日本人にとって大麻とは、米より早くから栽培し、生活や文化と切っても切り離せないものでした。

 

社会の変化と共に、1954 年には全国で37,000 軒を数えた大麻栽培農家は、現在では30数軒を数えるのみと激減し、日本の大麻文化は存続の危機に直面しています。

なぜ伊勢なのか?

広辞苑(第七版、2018 年)で「大麻」を調べると、一つ目の定義は「伊勢神宮およ び諸社から授与するお札」となっています。

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画像:引用元

伊勢神宮が頒布するお札を「神宮大麻」と言い、毎年 800 万体以上が各家庭や職場などに飾られます

 

毎年春・秋に伊勢神宮で開催される神御衣祭(かんみそさい)では、荒妙(あらたえ)と呼ばれる大麻の反物が神御衣(=神の衣)として天照大御神に供進されます。

 

また、伊勢の地で、大麻栽培、精麻生産を行う一般社団法人伊勢麻振興協会の取り組みは、地元のみならず、全国の神社や伝統産業の関係者から強い関心と期待を集めています。

多様な展示とイベント

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農作物としての大麻を「農業」「伝統文化」「食」「神道」といった 11の テーマに分け、資料や遺物の展示を行うほか、映像、ワークショップや伊勢の関連施設をめぐるツアーといった様々なイベントを企画。

 

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また、開催記念グッズとして「麻の葉手ぬぐい 北斎」などの販売を行います。

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大正建築の趣ある空間の中、多様な観点から、大麻という農作物を見直す場を目指します。

 

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【大麻博物館 in 伊勢・麻福】

https://ise-asafuku.jp/taimahak-ise/

期間:10月18日(金)〜令和2年1月末

住所:三重県伊勢市本町 12-13 伊勢麻福本店 2F (伊勢神宮・外宮北御門前)

入場無料/水曜日定休/平日 11~16 時、土日祝 11~17 時開館

お問い合わせ先 :麻福株式会社  0596-64-8111 mail@asafuku.jp

 

*この企画展(出張版・大麻博物館)を各地で開催したい考えています。詳しくは、以下にお問い合わせください。

info@taimahak.jp

 

後藤大輔
旧来、日本人にとって身近な存在だった「大麻」ですが、長い時を経て、今、CBDをきっかけに、「新たな馴染み感」が急速に広がっている感じがします。

 

とは言え、大麻本来の性質や、本当の身近さを体験されている方々は、まだまだ少なく、「誤解のある作物」と言っても過言ではないです。

 

今回の催しは、来年1月まで開催予定とのことなので、これまで「大麻」に縁遠かった方々にも是非、足を運んで頂けたらと思います。

 

CBDではない「身近な大麻」を知れるきっかけが、伊勢にあります。

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AUTHORこの記事をかいた人

日本人の衣食住を支えてきた「農作物としての大麻」に関する私設の小さな博物館です。2001年、栃木那須に開館。水・木定休。著作に「大麻という農作物」「麻の葉模様」。日本民俗学会員。

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