画像:引用元
0.2%未満がカテゴリ5の分類から削除
主要なCBD業者は、タイ王国が麻薬リストからヘンプ抽出物を削除した後に、積極的にタイに進出する動きを見せています。
先日、タイの国を挙げた大麻推進の取り組みをお伝えしましたが、その一環として今回はヘンプが解禁されました。
タイの規制当局は、純粋なCBDおよびTHC含有量が0.2%未満のCBDベースの製品は、同国のカテゴリ5と呼ばれる麻薬分類から削除されたと述べました。
画像:引用元
この変更により、ヘンプシードとオイルも同時にカテゴリー5から除外されます。
抽出物の明確な道筋、厳しさを超えれるか
画像:引用元
「この変更は、医薬品や化粧品、および食品にヘンプ抽出物の使用を可能とし、ヘンプを換金作物としてサポートすることを目的としています」と、タイ食品医薬品局の事務局長であるTares Krassanairawiwong氏は述べました。
THC含有量0.2%という規制値は、世界のほとんどの地域で一般的な0.3%よりも厳しい規制です。
ヨーロッパは、まだその0.2%制限の下にありますが、業界関係者はEUに対してTHCの許容レベルを0.3%に上げるよう働きかけています。オーストラリアとウルグアイでは、1%のTHCが許可されています。
この0.1%の違いは、THCの効果や体感という意味では全くわからない程度ですが、その年々の気候によって左右されやすく、「たった0.1%」のオーバーで全ての作物が違法作物になってしまうため、生産者にとって非常に大きな問題となっています。
この新しいセクターに投資すると言うバンコクの企業ガンジャ・グループは、医療用大麻製品をMegalife Sciences Pclに向けて供給するべく、CBD抽出事業の開発に取り組んでいると述べています。
両社は億万長者のシャー家が所有しています。
米国CBDメーカーが400ヘクタール進出
米国コロラド州のCBDメーカーであるC-Beyond Health Inc.は3月に、香港を拠点とする多国籍企業Triple Ten Ltdから投資を受け、今回の変更により規制環境が整ったためタイに進出していると述べました。
同社CEOのScott Reese氏は、今週ヘンプトゥデイに対し、「C-beyond Healthは今年の初めに、法律の変更を見越してタイを拠点とする会社を設立し、すでに同国のチャンミ地域でヘンプ栽培用に400エーカー(約161ヘクタール)のインフラを確立した」と語りました。
同氏は、Triple Tenとの契約が発表された際に「アジアのより多くの医療専門家にリーチし、革新的なカンナビノイドベースの製品ラインの市場を開き、これらの市場で最高レベルの政府要人と新たな関係を構築します」とHempTodayに語りました。
画像引用元
そして、ベンチャーキャピタルのExparaは、今年末までにタイで大麻関連技術に投資するために3000万ドル(約32億円)の調達を目指していると語りました。
どこと組めばビジネスが取り組めるのか!?
タイの、かなり制限的な大麻プログラムの下では、まだ企業がライセンスを取得する事はできないという事実にもかかわらず、こうした企業の動きは既に起きています。
現状では、病院と研究機関のみが医療大麻抽出物を開発するためのライセンスを申請できます。
つまり、タイでヘンプビジネスを希望する企業は、そのような組織とペアを組まなければなりません。
また、大麻の生産、栽培、販売は、国内産業を保護する目的で、今後5年間タイの生産者に限定されています。
これまでに、主に病院と保健機関に対して約334の許可が発行されました。
タイは先月、医療施設を通じて大麻油抽出物の最初のバッチ10,000本を患者に届けています。