マルボロの会社が大麻エディブル会社も買収
マルボロなどで知られる世界最大のタバコ企業アルトリア・グループは、大麻企業Cronos Groupの株式45%を約18億ドル(約1,912億円)で買収することで合意したと述べました。
アルトリアは、先日「ニコチン入りエディブル(食品)の開発」という理由で別の大麻企業Lexaria Bioscienceに1200万ドル(約12億円)を出資しており、タバコの販売が低迷する中、拡大している大麻市場に活路を見出そうとしています。
先日もお伝えしましたが、カナダを始めとする、これまで医療・嗜好用大麻を生産してきた企業による、ヘンプ産業への参入が相次いでいます。
318億円で4社、クロノスグループが更に買収
大麻企業として、史上初めてNasdaqに上場して世界を驚かせた事も記憶に新しい、カナダ・オンタリオ州に本社を置く垂直統合大麻グループ、クロノス・グループ(Nasdaq:CRON)は、大麻の国際的な生産・流通を行っており、先週金曜日、レッドウッド・ホールディング・グループから4つの事業子会社を3億ドル(約318億円)で買収すると発表しました。
ロサンゼルスに本社を置くレッドウッド社は、スキンケア、バスアイテム、グミなどのヘンプ由来のCBD製品を、ロード・ジョーンズ(LORD JONES)のブランドで米国全域で生産販売しています。
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この取引は第3四半期に終了する見通しで、レッドウッドの共同創業者Robert RosenheckとCindy Capobiancoは、オンタリオに本拠を置くCronos Groupに参加しますが、これまでと同じチームと営業拠点でRedwoodブランドを引き続きリードします。
スキンケアブランドの消費者需要を手に
クロノスグループのマイク・ゴレンシュタイン会長兼最高経営責任者(CEO)は、「われわれの目標は、ロブ(Robert Rosenheck)とシンディ(Cindy Capobianco)が生み出したすべての完全なオペレーションを維持することであり、同時に、彼らから学び、クロノスグループのリソースを活用して、ヘンプ由来のスキンケアや他の消費者製品に対する大きな需要から収益を生むことです」と、声明で述べました。
ゴレンシュタイン氏は、同社は今後、米国の新興ヘンプ産業を目指し、年末までに新製品を投入する予定であると発表しました。
タバコ栽培からヘンプ栽培へ転換
同氏は、非公開株式会社のGotham Green PartnersとCronosとの結束とともに、北米のタバコ大手Altria Groupからの18億ドル(約1,912億円)の投資が、Cronosの米国での足場を確保するための道筋になると、オンライン・ニュース・ネットワークのCheddarに語りました。
ゴレンシュタイン氏は6月、「アルトリアとの提携を通じて、米国各地で20万店を超える小売店にアクセスすることができ、また、タバコの栽培からヘンプの栽培に転換する可能性のある農家のネットワークにアクセスすることもできるのです」と述べました。
アルトリアは、リスクを低減するために、資源を再び集中させる予定であると発表しています。