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緊急開催!今注目の【大藪裁判】徹底解説

世界が両手を上げて喜んだ、カナダ解禁のその後と実態

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イタリア政府と400kgの供給契約を果たしたが

奇しくも、先日お伝えした、オーロラ・カナビス(ACB.TO)の株式の格下げと同じ日に、同社は、イタリアで医療大麻の供給業者として政府の公開入札を落札したことを発表しました。

同社は入札に参加した5社の中で優勝し、今秋に契約を締結する予定です。

同社は、イタリアに向けて過去15ヶ月間の納入実績があり、今後2年間で少なくとも400kgの大麻を供給する予定です。

と、ここまで読むと、歓迎すべきニュースのように見えますが、5大陸25カ国にまたがって活動しているオーロラ・カナビスは、現在年間150,000kgを生産しており、

最終的にはグループ全体で年間625,000kg以上の生産能力を獲得しようとしており

今回のイタリア政府との契約は、そのわずか0.03%(400kg)でしかありません

御存知の通り、大麻産業はビッグ・マネー・ビジネスであると期待されており、先進国初の大麻解禁国となったカナダに、世界は目を向けています。

しかし大局的には、カナダは大麻産業がメインプレイヤーになるとは期待されておらず、ほとんどの試算では、今後510年間の年間売上高は50億ドルから100億ドル程度で推移しています

これは、米国の今後10年間での大麻および大麻由来製品の予想売上高1,000億ドルに遠く及びません。とはいえ、カナダは世界の大麻産業におけるモルモットであり、世界中の国々の将来の大麻合法化の基盤を確立していることは間違いありません

解禁後これまでのカナダの売上高推移

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カナダの大麻販売店の売上高は、20195月まで3ヵ月連続で増加しているものの、カナダ統計局の新発表データによれば、ウォール街の当初予想を下回る水準で推移しています。

以下は、20181017日に嗜好用大麻販売が開始されて以降の、カナダの合法大麻市場の総売上です(カナダドル建ての統計データ、括弧内は日本円換算)。

 

201810:CA$5,368万ドル(441,893万円)

201811:CA$5,373万ドル(442,305万円)

201812:CA5,734万ドル(472,022万円)

20191:CA$5,488万ドル(451,772万円)

20192:CA$5,166万ドル(425,265万円)

20193:6,094万ドル(501,658万円)

20194:7,458万ドル(613,942万円)

20195:CA$8,565万ドル(705,070万円)

これらの数字からわかるように、4月からほぼ15%増加しました。

20181017日の解禁からの7カ月間で、ライセンスを受けた大麻販売店舗の売上は49,246万カナダドル(4053,930万円)となっています。

 

この調子で行けば、解禁から1年でのカナダの嗜好用大麻販売の売り上げは8億から9億カナダドルになるとみられ、

 

この数字は、オーロラ・カナビスの時価891,100万カナダドルのわずか1/10しかありません

 

なぜ予想ほど売上が沸かなかったのか

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カナダの嗜好用大麻の売上は、最終的には正しい方向に向かっていますが、解禁から初年度の売上高9億カナダドルでさえも、当初の予想を裏切っています。この売上の低迷は、特に3つの要因に起因します。

各ライセンスの申請・認可プロセス遅延問題

1の問題は、カナダ保健省(ヘルス・カナダ)の認可プロセスの遅延です。栽培、加工、販売のライセンス申請を管轄するヘルス・カナダは、現在完全に手一杯となっており、認可プロセスは遅々として進んでいません。

ヘルス・カナダ(カナダ保健省)は、年初から

800件を超えるライセンス申請(主に栽培)を受け付けましたが、実際には2013年以降、わずか200社未満のライセンスしか発行していません

これは、数ヶ月から1年以上のライセンス待ちにつながる可能性があります。

パッケージ・包装ソリューション遅延問題

2の問題は、パッケージです。大麻製品の包装およびブランディングには厳しい規則があり、これらのソリューションを提供する様々な関連企業は、増大する需要に追いつくことができませんでした。

規制要件を満たす包装ソリューションが不足

しているため、十分な量の大麻が流通せず、結果として市場が沸かなかったと考えられています。

解禁からの急対応・準備不足・予測不足

3の問題は、生産者自身(および政府)です。

嗜好用大麻法が実際に法律になることが確定するまで、企業側も生産能力を拡大するために、数百億円もの費用をかける意思はありませんでした

そしてジュスティン・トルドー首相は、マリファナを何年も前から合法化することを約束していながらも、目に見える進歩のないままでした。

2017年の後半になるまで合法化が担保できなかったため、生産者の認可取得や、栽培施設の建設を完了するまでの時間は限られたものになってしまいました

そのため、前述のオーロラ・カナビスをはじめ、多くの大麻企業が、現在も巨大な施設を建設中です。

こうした問題はすべて解決可能ですが、時間がかかります。

それは、カナダでの販売が緩慢かつ着実に進行することが予想されることを意味しており、ウォール街の投資家たちが当初予想していたような、急激な増加は期待できません。

そのため、長期的な意味でのカナダ市場は安泰ですが、アメリカの解禁が噂される中で、カナダの企業が自国のマーケットを頼りに経営を続けていく事は困難で、多くが海外のマーケットへの進出や、CBDの需要を取り込むためにヘンプ栽培に進出しています。

引用元1:

https://finance.yahoo.com/m/0ce395c1-d6f0-3701-bd0f-b2ca4952f57d/ss_medical-cannabis-for-heart.html

引用元2:

https://www.benzinga.com/markets/cannabis/19/07/14094437/italy-chooses-aurora-cannabis-to-supply-medical-marijuana?utm_source=Benzinga+Cannabis+Insider+Newsletter+-+Delivered+Weekly&utm_campaign=fc09d68be0-MailChimp_Cannabis_Newsletter&utm_medium=email&utm_term=0_4af33b5f7f-fc09d68be0-309467713

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AUTHORこの記事をかいた人

Yosuke Kogaのアバター Yosuke Koga HTJ 編集長

1996年カリフォルニアで初の医療大麻が解禁。その5年後に現地へ移住し、医療大麻の家庭栽培、薬局への販売などの現場や、それを巡る法律や行政、そして難病、疾患に対し医療大麻を治療に使う患者さん達を「現場」で数多く見てきた、医療大麻のスペシャリスト。

10年間サンフランシスコに在住後、帰国し、医療機関でCBDオイルの啓蒙、販売に従事し、HTJのアドバイザー兼ライターとして参画。グリーンラッシュを黎明期から見続けてきた生き証人。

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