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意外と知らない、ビタミンCとカンナビノイドの歴史(後編)

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祖先は、植物性カンナビノイドを食べて生きてきた

私たちの体のエンド・カンナビノイドはDNA情報に基づくタンパク質によってコントロールされる一連の化学反応によって生成されます。

研究によって、これらのホルモンのうちの1つ以上が欠如していると、さまざまな病気を引き起こす可能性があることが分かっています。一部の人々の体内では、DNAが必要な遺伝子を欠いているか、あるいは30種類以上あるエンド・カンナビノイドを作りすぎてしまう状態にあるそうです。

「人間の生理機能とヘンプとの密接な関係はどのようにして生まれたのか。」という質問ですが、ビタミンCとの類似性も確認されています。私たちの先祖は、常にたくさんの植物性カンナビノイドを食べて生きていました。独特で長くて強いヘンプの繊維の発見により、ロープ、弓、漁網、布の発明が可能になったことは非常に重要で、古代の人間は常にヘンプをたくさん栽培していたに違いありません。

このことから、人がヘンプの種と葉を食べることにつながったことは自然でしょう。その結果、我々の祖先の体は100以上の植物性カンナビノイドを利用するようになりました。日頃食べていた植物性カンナビノイドのおかげで、エンド・カンナビノイドを作るための遺伝子を1つ以上失った赤ちゃんが生まれても、健康への悪影響を避けることができました。

1万年前から栽培されつづけている植物

DNAの研究が続くにつれて、研究者たちは動物や植物のDNAが進化するのにかかる時間を解明してきています。一般的にはかなりの時間がかかります。例えば、ある部族が北に移動し、新しい環境で生活を始めた場合、そこで偶然にも、風邪に強い遺伝子を持った子供が生まれたとき、その人の子供は他の個体よりも生き残る傾向があります。

このことから人間の遺伝とは「植物の種まき」と同じようなもので、人間とヘンプの深い関係が、私たちのDNAに結び付くのにかかる時間は非常に長いもので、1,000世代以上はかかったに違いありません。

考古学者により、1万年前に日本でヘンプが栽培されていた証拠が見つかっています5,000年前のヘンプの壁画などです。他にも、トルコでは約6000年前のヘンプ織布が見つかっており、インド、中国、ヨーロッパの伝統的医療システムでヘンプが使用されていた証拠が見つかっています。

また、ヘンプ種子は、何世紀にもわたって日本人の8つの主食「八穀」のうちの1つ(および中国の「五穀」の1つ)として知られていました。

最近の研究によると、カナビス/ヘンプの抽出物が大腸炎、うつ病、認知症、アルツハイマー病、食欲不振、不眠症、クローン病、各種癌などを含む広範囲の病気の予防または治療に役立つことがすでに分かっています

そして研究が続けば、更なる発見が期待できることは間違いないでしょう。重要なことは、私たちの体はカンナビノイドに対して非常に耐性があるということです。

そのため、副作用がありません。(コントロールが簡単な単一のカンナビノイド、THCによって引き起こされる副作用を除いて)

それとは対照的に、多くの現代の医薬品は深刻な副作用を持っており、実際に毎年数万人がその副作用で亡くなっています。当たり前のことですが、医師は危険な治療に頼る前に、常に安全な治療を試みるべきです。

日本臨床カンナビノイド学会に集う研究者達

カンナビノイド医学はまだまだ新しい研究分野であり、日本では、日本臨床カンナビノイド学会が2015年に設立されました。研究者達はまだ私たちの体がもつ異なるエンド・カンナビノイドの通常の比率ついての詳細なデータを集められていません。男女間や人種間でどう違うのか、私たちが年をとるにつれて、あるいはさまざまな病気や他の多くの条件下で、それらがどのように変化するのか。

さあ、100以上の異なる植物性カンナビノイドをさらに研究しましょう。新発見の宝庫がそこにはあるのです。

「国民をあらゆる害から守る」という偽りの口実で日本政府が最古の伝統的な食物を栽培して食べることを禁じるのは皮肉ではなく、スキャンダルです。

日本政府はGHQのヘンプ栽培禁止に従うしかなかった

太平洋戦争で無条件降伏した後、日本政府はGHQのヘンプ栽培禁止に従うしかありませんでした。しかし、現代ではアメリカ政府でさえもヘンプを解禁しています

世界各国とは裏腹にヘンプ禁止を日本が今後も続けていけば、日本で流行している認知症やアルツハイマー病に対するカンナビノイドに関する特許取得を阻害することになります。

結局は外国ではなく、日本政府自身が日本人の敵となってしまうのです。

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AUTHORこの記事をかいた人

パトリック コリンズのアバター パトリック コリンズ 麻布大学 名誉教授

麻布大学・名誉教授。

1952年イギリス生まれ。ケンブリッジ大学で理学と経済学を学んだ後、インペリアル・カレッジの経営学部にて修士号、博士号を取得。日本の麻に興味を持ち、麻が地方を創生し、しかも地球環境にとっても優れたビジネスであるという立場で研究を続けている。

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