嗜好用のマリファナも栽培すべきという声も
アメリカでは、大麻が主流になるにつれて、従来の農家や牧場主の間でも、この植物の栽培や利用が受け入れられるようになってきています。
最近のFarm Journalの調査では、回答者はTHCや嗜好用途よりも、CBDや大麻の医学的応用の方が抵抗が無いと述べ、大麻を摂取するよりも、生産することに同意していました。
調査対象となった950人の農家や牧場主の約3分の1が、農家は嗜好用のマリファナを栽培すべきであると回答し、10%が自ら使用すると回答しました。
農業や牧畜など、より保守的な職業に就いているだけでなく、調査回答者のうち80%が55歳以上の高齢者です。
この調査結果は、大麻が産業用、製薬用、嗜好用製品として、ますます受け入れられていることを反映しています。
2018年農場法案成立後の大きな変革
大麻が受け入れられるようになったことで、米国での合法化が進み、「2018年農業法案」が成立し、THC含有量が0.3%未満の大麻であるヘンプ関連産業のビジネスチャンスを全国的に広げました。医療大麻が33州で承認され、嗜好用大麻が10州で合法となったことで、米国人の大半は、何らかの形で大麻が合法化された州に住んでいる事になります。
また、米国民は、この発展途上の大麻産業の障壁を減らすことを目的とした法案を支持する意欲のある政治家を選出しました。それら政治家の選出から、消費者へのアクセスの拡大や、小売業界全体での付随的な機会の増加も、大麻の受け入れの拡大につながっています。
高級小売りチェーンのバーニーズ・ニューヨークは最近、CBD製品とアクセサリーの販売で大麻市場に参入しました。一方、ニューヨークの商店オーナー達は、合法化が行われた場合、市内の1万5千以上の店舗でマリファナの販売許可を求めるキャンペーンを開始しました。
高CBD、低THCの医療大麻の概念にも賛成
このファームジャーナルの調査は、作物生産者と家畜飼育者の両方を対象としており、回答者は、農家が様々な形態の大麻を栽培すべきか、また、これらの大麻を使用するかについて、どの程度同意するかを尋ねました。大麻製品は、高CBD、低THCの医療大麻から、高THCの嗜好用マリファナまで多岐にわたります。
回答者の98%が現在大麻栽培に関わっていませんが、48%が将来的に大麻栽培を検討すると回答しました。
この結果は、大麻のビジネスチャンスが現在、幅広い事業主層に魅力的だと受け止められており、患者や消費者もこれらの統計に存在していることを示しています。
回答者の大多数は、高CBD、低THCの医療大麻に賛成しており、72%がこの形態の大麻を栽培すべきであり、61%が使用することを示しています。
農家は医療目的で高THC大麻の栽培に関与すべきであるとする質問には、過半数(51%)が賛成し、43%が高THCの医療大麻を使用すると答えました。