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大陸の救世主? アフリカのためのヘンプ宣言

大陸の救世主? アフリカのためのヘンプ宣言

William Wallace

(パート1/2)

記事:Arne Verhoef | HempToday

ヘンプは、アフリカ連合と国連によって推進されている「アフリカ2063」宣言における目標や、野心的な「アフリカ産業開発加速化プラン」(AIDA) における、殆ど全ての目標を達成する可能性を秘めています。作物としての環境適応性と、その多岐にわたる最終製品の潜在力において、アフリカの農業の近代化を推し進め、アフリカの産業化をもたらす上で、ヘンプよりも適した作物はありません。

ヘンプは、農業のバリューチェーンに小規模生産者を加え、また作物を生産するのに必要な技術と資源に投資することによって、農村の貧困層に力を与え、系統的な貧困対策への取り組みを可能にします。その多くの付帯産業は急速な経済発展を促進し、雇用を創出して包括的な経済参加を約束します。

目次

アフリカをクリーンなままに

ヘンプの生産は、食の安全への取り組みを可能にし、気候変動への対応力を高め、アフリカの二酸化炭素放出量を最小限に抑えるもので、経済発展を止めることなく二酸化炭素放出量を世界で最も低いレベルに保つことができるのです。また、ヘンプの生産は、スラム街に住む何百万人もの人々に、二酸化炭素排出に配慮したインフラや、堅牢でありながらも健康的で環境に優しい住宅を作り出すことができます。

ヘンプは、アフリカ大陸が直面する様々な難しい課題に取り組むのに最適な作物であるため、持続可能な経済的・社会的な発展、及び環境開発を目指す取り組みの先駆けになるに違いありません。

障壁への取り組み

しかしアフリカには多くの障壁が存在しています。法的な課題は膨大で、また大麻草についての一般に広がる悪いイメージを払拭して、大陸全土でヘンプへの注目度を上げるためには、さらに多くの草の根レベルでの働きかけが必要です。多くの一般的なアフリカ人にとって、ヘンプのもつ可能性は考えもつかないものなのです。例えば、ジンバブエの一部の地域では、ヘンプの種子が有毒だと考えられています。ジンバブエはタンパク質の足りない食生活のために栄養失調が比較的一般的な国であり、また少なくともジンバブエの在来品種のヘンプの1つは驚くべき量の種子を生産するもので、種子作物として適している可能性があるのです。一般住民には、その宗教的または娯楽的使用についてだけでなく、ヘンプのメリットをよく理解してもらう必要があります。

ヘンプに対する無知は、しばしば最高レベルの官僚にまで見られます。我々の政府の指導者たちも、ヘンプが持つ可能性を理解する必要があります。それから、大陸全体への包括的なヘンプのヴァリューチェーンの創出を促進する法的枠組みと、政府支援プログラムを打ち出さなければなりません。言うまでもなく、ヘンプに関する法律を整備するということは、大きな意味での大麻の取り締まりを排除して、この植物への取り組み方を改革しなければならないことと密接に関連しています。

救世主の作物」?

最近は進歩があったものの、アフリカ大陸における大麻の栽培について、ヘンプを本来のポテンシャルを活かす「救世主の作物」として位置づける明確なビジョンや戦略はありません。

法外なライセンス料などの、この産業への高い参入障壁は、外国投資を誘致し、大規模で商業的な成長を促進しますが、一方では、大麻の取り締まりによって歴史的にもっとも苦しんできた伝統的大麻栽培地域の市民を排除してしまいます。

しかし、農村部の貧困層に力を与えるために農作物を使うことだけに焦点を当ててしまうと、大規模な経済の達成や、必要なインフラストラクチャーの構築、イノベーションの推進、そして市場の開放に必要な商業プレイヤーを排除してしまいます。

アフリカ中心に

アフリカにおけるヘンプの可能性を実現するために必要なことは、多国間で一致団結して、政府、政策立案者、支持者、農家およびその他の利害関係者が集まり、「アフリカ中心の方法でヘンプ産業を促進する戦略を策定する」ことです。

ヘンプという作物とその無数の派生製品が生む利益に気づいた強力な組織のリーダーと人々、そして持続可能な発展や社会福祉、再生資源に基づく協調と政策により、ヘンプはアフリカ大陸の課題に取り組む強力なツールとなることができます。

多くの課題は在るものの、アフリカにはユニークな機会があるのです。21世紀に一足飛びに飛躍し、炭素集約型の産業や環境を汚染させる技術により起こるマイナスな社会的影響から高い環境コストまで、これまで「先進国」が陥った間違いや落とし穴を避けながら、未来志向の開発戦略をするという機会です。ヘンプは他のいくつかの作物と共に、知的農業と再生資源、社会的な発展とグリーンイノベーションに焦点を当てた、バイオベースの経済における世界的なリーダーへと、アフリカを変えることができます。ヘンプは、私たちがビジョンを持って努力するなら、アフリカを21世紀に勢いよく送り出す旗艦になることができるのです。

大陸の戦略

強力な組織上のリーダーシップのもと、ヘンプはアフリカ大陸の課題に取り組む強力なツールとなり得ます。

ヘンプ成功のための戦略として以下のようなものがあります。

  • 強力な制度的支援とリーダーシップの必要性
  • 「救世主の作物」として立法上の保護を含む、幅広い立法上の復権を推進
  • アフリカの状況に適したソリューションの発見。例えば、モジュラー式あるいは可動式の加工装置や共同生産など。
  • 女性と若者に力を与えることを優先
  • 小規模および大規模商業のニーズと市場を統合・保護
  • アフリカ大麻の遺伝資源の保護
  • 産業用ヘンプの生産に適した地域の特定と、インフラストラクチャーや農業支援への投資
  • 種子に焦点を当てたカナダが行ったような、利益が得られる最終産物の特定
  • 望ましい形質のための遺伝的改良や選抜育種など農業研究の促進
  • 調査研究への資金提供、補助金、技術支援、産業インキュベーター、イノベーションハブを通じた大麻製品の産業利用の奨励
  • 小規模生産と共同モデルへの規制撤廃、商業活動の規制
  • 多国間の訓練、技術および知識の移転、啓蒙、教育キャンペーンの調整・連携

–  Arne, V(HEMPTODAY 2018年7月11日)

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AUTHORこの記事をかいた人

日本臨床カンナビノイド学会員。北海道ヘンプ協会(HIHA) 法人会員。

美容クリニックで専門医監修の下、CBDオイルを利用したアトピー性皮膚炎の治療を開始。1年間の観察結果からアレルギー数値と、症状の改善がきっかけで大麻の可能性を一人でも多くの方々に知ってもらいたいと思い立ち、編集局員として参加。

「HEMP TODAY JAPAN」を通じて、「世界の大麻産業」の真実を知ってもらう必要があると考えております。

そして、大麻へのマイナスイメージを払拭がされ、医療分野、産業分野問わず、大麻由来製品を誰でも簡単に低コストで利用できる環境を望んでいます。

2017年6月~青山エルクリニックモニター参加。
2018年5月「Hemp Food, Health & Beauty Summit」(HTセンター/ポーランド)。
2018年8月「中国 黒龍江省ヘンプ産業視察ツアー2018」参加。

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