ベルリンを拠点とするMHメディカルヘンプ株式会社(MH)は、医療用大麻を輸入してドイツの薬局で販売するライセンスを申請済みで、今年の夏には認可される見込みです。 MHは人体用医療製品の卸売取引の認可とドイツ麻薬法に定められたされている麻薬ライセンスの許可を取得する手続き中です。
MHにおける次の進化のステップ
「これは当社の進化の次なるステップです。これは当社が参入していく事が自然な領域なのです。」とジョシュカ・クラウス、MHのCEOは言いました。「ドイツにおける医療用大麻の需要は、その供給量を大幅に上回っています。特に、厳しい品質の基準がボトルネックとなっている状況です。」
ドイツの医療用大麻法は、2017年春に施行され、大麻治療に特別な認可を必要とした過去の複雑なシステムを取り除き、医療用として患者が大麻を手に入れることが簡単になりました。患者は単に医者の診断書が必要なだけですし、また健康保険から費用の返済を受けることができます。
「健康保険会社が医療用大麻の費用をカバーするという意味で、ドイツは世界的なレベルで先導的な役割を担っています。そして患者と医師の両方に、患者のニーズを満たす能力を与えています。」と、クラウスは付け加えました。
法制化はまた、ドイツにおいて、CBDなど全ての薬用成分を含む、大麻に関する研究を促進するとクラウス氏は指摘します。
新ファイタライズ スキンケア商品シリーズ
MHはまた、近々「ファイタライズ スキンケア」という新しいブランド名で非常に洗練された製品群を投入し、化粧品市場で拡大していくと発表しました。天然抽出製品であるリップクリーム、バルサム、経皮クリームなど全てに、それぞれに適量のCBDが配合されています。
MHにとってファイタライズの発売は、CBD卸売販売から消費者市場へのブランド製品販売という、同社の拡大を示すものです。同社はまた新製品に基づいたホワイトラベルサービスも提供していきます。ファイタライズのデビューは、これまでの各種CBD抽出プロセスの長所・短所を探求し、確固たる品質管理基準を確立してきた、4年以上にわたる研究の成果です。この間にMHは、CBDの大口顧客との交流により貴重な市場実態をつかみ、優れた経験豊富な顧客や契約者との急速に広がるネットワークを得ています。
「当社は主成分、すなわちファイタライズ商品ラインにおけるCBD、に関する技術的、科学的知識を蓄積してきました。この知識は消費者のために一流の製品を作り出すために必須なのです。」とクラウス氏は述べました。
経皮デリバリー
高いCBD含有量と共に、ファイタライズ化粧品の製品は、ガンマ・リノレン酸を含む必須脂肪酸を含んでいます。ガンマ・リノレン酸は、健康的な皮膚に非常に重要であるにも関わらず、ほとんどの人に不足しているのです。個々の製品はまた、それぞれの回復効果を高めるために他の植物からの有用な抽出物を含んでいます。例えば、ファイタライズ バルサム バームは、抗炎症・治癒成分としてこれまで長い間、傷や発疹の治療に使われて来たカレンデュラという植物からの抽出物とCBDを組み合わせています。
ファイタライズ クリームは水と油分でできた乳液がベースで、リポゾーム技術により経皮デリバリーを実現し、有効成分を皮膚細胞の隙間に深くゆっくりと放出することができます。
全ての製品は、しばしば加工度の高い化学合成された化粧品に見らるGMO(遺伝子組み換え作物)、パラベン、フタレート、フォホルムアルデヒド、人工着色料などを一切含みません。
クラウス氏は、MHが医療用大麻の提供や、ヨーロッパとその他のCBD市場において良い立ち位置にいると考えています。業界がいつの日か業界全体にわたる標準制定に到達するということを予期して、MHは、安全で環境に優しい将来の大量生産プロセスの開発に必須である内部管理を既に確立しています。
どうすればCBD市場は拡大できるか
CBDビジネスは急成長を続けていくため、ヘンプ化粧品、医薬、そして食料サプリ業界が拡大し続け、ニッチ市場から脱し主流となるために、明瞭で合理的な規制体系が最も必要であるとクラウス氏は言います。特に重要なのはCBDの規制区分を設定し、その濃度・投薬量を管理する規則が必要だと同氏は付け加えました。
卸売販売のビジネスでは、MHはEU認定のヘンプからCO2抽出された、幅広いカンナビノイド、テルペン、フラボノイド、そしてフェノールが主要成分として含まれているヘンプ全草利用のCBDオイルを提供しています。
(HEMP TODAY 2018年6月21日)