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Deep Green Building: ポーランドの歴史に新しい1ページ

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チームDGB: 前列左よりマルチン、パイビ、ピォトル、ベリィリンド、クリスタプス、シモン、マルチン。後列左よりエリザベス、ユーゴー、ヘンリー、ノーラ、ミゲル、ヴォルフ、ギゼム、ジョン、プシェメック、マックス、マーシャル、カート

師匠から「壁はどう?」と電話がかかってきたのはDeep Green Building 2018が終了した1週間後だった。

極寒のポーランドの冬が迫っているが、HempToday Centerの屋根裏の最初の内壁として設置したヘンプクリートの温度試験開始にはまだ1週間以上あるし、セントラルヒーティングもまだそこまで強くしていない。この時点では、人差し指で強く押せば少しへこんでしまうほどだ。余談だが、これはちょっと気持ちの良い感触ではある。そして、今日は気温が上がりつつあるので今のところ順調だ。

師匠には、「この『素晴らしい』弟子たちの写真をできるだけたくさん掲載してくれよ」と言われた。

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目次

麻への情熱

12カ国、総勢27人の素晴らしい人材が集まった。優秀でユーモアがあり、麻に対する情熱にあふれた勉強熱心な仲間たちだ。ただしヘンリーは例外だった。集まる2日前に虫垂炎の手術を受けたというが、われわれはこれを責任逃れの見え透いた言い訳だと受け取った。それでもなお彼を仲間に残したのは、彼の愛犬フレディーを気に入ったからだった。

ヘンリーに台所で「テネシータック」とコーヒーやビールを語らせると話し上手だったことがさらに重要な点だった。フレディーもだいたい一緒にいて、おいしいもののおこぼれに預かれないかと待っていた。それは、Mystic Mountain Hemp (米コロラド州アイダホスプリングス) のトミー・ミューレンが、食器類の片付けはできないし、床を食べ物で汚していたからだ。とんだゲストシェフである。

第1日: 朝の科学セッション

第1日の朝、師匠からヘンプクリート建築に関する概要説明と、その仕組みを分子レベルまで掘り下げた興味深い講義があった。自分の学生時代にヴォルフ・ジョーダンのような科学の講師がいなかったことが悔やまれる。

Podlaskie Konopie (「ポドラスキェ麻」) のピォトル ・ヤツベスキ、そしてBudynki Konopi (「麻建築」) のプシェメック・ブルジスキのポーランド人2人は、ポーランドのトップ自然ビルダー数人の助けを借りつつ、実際の建築作業に向けて耕作、加工、そして建築の経験を伝えてくれた。

彼らは高度な技能を持った熟練の作業チームで、メンテナンスの行き届いた精密機械のような働きを見せ、参加者たちに建材の適用方法だけでなく、ヘンプクリート建築工程に欠かせない作業体制についても指南してくれた。ヴォルフもこれまでで最高のチームの1つだったことを認めている。

耕作から建築へ

ピォトルはポーランド北東部で麻などの作物を栽培しており、麻わらを建築用に加工して建物の資材にしている。また、麻畑にヘンプクリート製の小屋も建築している。プシェメックは建築も行う科学者という珍しい組み合わせの技能の持ち主で、ヘンプクリート製の建造物をポーランド国内にすでにいくつも建築しており、2019年もヘンプクリート建築プロジェクトがいくつも立ち上がる予定だ。ピォトルとプシェメックは一緒に仕事をしていて、独自の完全な麻建築バリューチェーンを持っている。

寒さの嫌いなヴォルフは (氷点下6度の中) ミキサーを載せたトラックに勇敢に立ち向かい、新鮮な材料に適した濃度にするための詳しい説明を参加者たちに行った。

戦略セッション

町の水道システムに障害が発生するまでは何もかもが順調だったが、その障害発生により、われわれはヘンプを使ったメニューの昼食をとりながらの戦略セッションを行うことになった。

間もなくCrazy Polish Hemp Building Association (CPHBA) が結成され、その日にできるのなら近所の湖に樽をいくつか持って行き、氷を割って大切な材料を取り戻すというアイデアを思いついた。近所の店のミネラルウオーターはすでに買い占め (申し訳ない) 、大きなプラスチック製の樽も購入した (申し訳ない)  。ところが、昼過ぎのその頃には水の供給が復旧していた。

そして間もなく、熱気にあふれる建築家たちはヘンプクリートを次々に成形していった。

ヘンプクリート建築では何が起こっているのか?

朝の意見交換では、ヘンプ建築ではフランスがリードしているということで全員が一致した。ヴォルフは、それに続くのがイタリアで、国土の狭いベルギー (Wolf Jordanの本社所在地) でも動きが活発化していると指摘した。オーストラリアもヘンプクリート建築コミュニティーの成長で目を引き、英国も一定の大規模プロジェクトで要注目だし、米国ではヘンプ建築ワークショップが急増しつつあり、現在私たちの家を建てるのに使われている有毒物質に取って代わる、注目すべき健全な代替資源にメディアが飛びついている。

問題は、ヘンプクリート建築に関する実統計データがなく、そのためすべての分析結果が主要なサプライヤー、業者、そしてこのような建物を発注する施主の間の非公式でメディアに出ない会話が基本になっている点だ。これが限定的な少数グループであることは言うまでもない。だがある意味、数字は関係ないかもしれず、重要なことは献身的な企業家をまとめてとにかく建築を続け、知識を集めて共有して互いに助け合い、取引関係を構築し、他社の参入を促すことかもしれない。

雪の中を裸で楽しむ日焼け

第2日の朝、われわれは麻がいかに多くの市場モデルで機能するのか話し合い、Community Supported Agriculture (地域支援型農業) 、協同組合、そして地元のバリューチェーンを売り込み、支援することが重要だとの結論に至った。

ただ、その日の朝は全員が講義に参加することはなかった。アイスランドの参加者は裸で雪の上に寝転がって日焼けを楽しみ、CPHBAメンバーたちは、今にもまた断水してしまうのではと危惧される貴重な水を使ってイエロースイートの温かい風呂につかった。風呂上がりのポーランド人たちは厳しい自然に耐えるべくセーターや厚手のコートを着込んでハンズオンセッションに備えた。アイスランドの参加者は (控えめに) スエットパンツとTシャツを着て、港湾労働者のようにヘンプクリートの束を振り回し、上腕を誇示した。そして壁は出来上がっていった。

歴史について

第3日目の朝は、師匠が自然建材の設備品と塗装に関する短時間だが魅力的な話をしたあと、特別に調合されたヘンプクリートを断熱材として外壁の内側に塗布するデモを行い、塗装についても講義した。人生についての美しく自然なエッセイを聴きたかったらヴォルフ・ジョーダンに色について尋ねることだ。これは壁の特別な三角形の部分で、外側には1776年にこの施設を建築したMłodzanowskiとBystrzonowskiの両家の組み合わせ紋章を構成する芸術的な石工技術が見られる。

われわれの壁はThe Palace at Nakłoの屋根裏に史上初めて建築されたもので、HempToday Centerが編集/研修センターを置き、合計6室のゲストルームが計画され、壁はすべてヘンプクリート製となる。完璧な建材である。 – カート・レイハー

HEMPTODAY 2018年3月5日)

  1. ヘンプトゥディが一連の業界イベントを展開

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AUTHORこの記事をかいた人

後藤 大輔のアバター 後藤 大輔 株式会社 Prossimo

株式会社 Prossimo 取締役。日本臨床カンナビノイド学会員。北海道ヘンプ協会(HIHA) 法人会員。

美容クリニックで専門医監修の下、CBDオイルを利用したアトピー性皮膚炎の治療を開始。1年間の観察結果からアレルギー数値と、症状の改善がきっかけで大麻の可能性を一人でも多くの方々に知ってもらいたいと思い立ち、編集局員として参加。

「HEMP TODAY JAPAN」を通じて、「世界の大麻産業」の真実を知ってもらう必要があると考えております。

そして、大麻へのマイナスイメージを払拭がされ、医療分野、産業分野問わず、大麻由来製品を誰でも簡単に低コストで利用できる環境を望んでいます。

2017年6月~青山エルクリニックモニター参加。
2018年5月「Hemp Food, Health & Beauty Summit」(HTセンター/ポーランド)。
2018年8月「中国 黒龍江省ヘンプ産業視察ツアー2018」参加。

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