小規模な家族経営のワイナリーが、2年間の開発期間を経て、テキサス州で初となるヘンプ入りワイン飲料の小売販売を、今週開始しました。このTVMワインズという名のワイナリーによると、今回発売した商品は、米国財務省の酒類たばこ税貿易管理局(TTB)の下で、全ての法的要件を満たすことのできた、初めての製品ということです。
「私たちの目標は、日ごろからワインを飲む人はもちろん、普段はワインを飲まない人にも興味を持ってもらうことです」と、TVMの会長兼共同創業者のロン・ミッテルステッド氏は話しています。ミッテルステッド氏は5年前、妻シンディさんと一緒にTVMを立ち上げました。
疑念を乗り越えての開発
ミッテルステッド氏によると、ヘンプ入りのワインの製造を初めて思いついたのは2015年のことで、当時は懐疑的ではあったものの、その可能性について検討し始めたということです。 2017年にミッテルステッド氏の娘であるエリーゼ・ヒル氏がビジネスに参加し、妹のベスさんと一緒にTVMワインにヘンプを含ませる方法について、さらなる研究を開始しました。
TVMは飲料にとって丁度良い調合を実現し、TTBに対して必要な書類を提出し、製品を市場に売り出すために、テキサス州トゥリアの瓶詰専門業者であるトップシェルフブレンドと、ついに提携しました。
TVMのセールス・マーケティング副部長を務めるヒル氏は、「調合については何度も提出を繰り返しました。米国麻薬取締局の監査と厳格な規制が、すべての大麻製品に適用されるため、大麻に関して完璧な試験書類を提出しなければならず、何度も非承認となりました」と話しています。最終的に、調合およびラベリングに対する申請が、昨年12月1日に承認されました。
主な流通経路
TVMワインは、テキサス州北東部のダラス/フォートワース地区のアルバートソンズというスーパーマーケットチェーンと多数の個人経営の酒類店で扱われており、4月からH-E-Bスーパーマーケットチェーンのいくつかの店舗でも取り扱いが始まる予定です。ミッテルステッド氏の家族は別会社であるスイート・スプリング・ワイナリーにおいて、伝統的なワインも作っています。
ヘンプワインはヨーロッパのあちこちで販売されており、アメリカでは昨年、ニューヨークにあるビンガムトン大学の学生であるカイラン・キャステッター氏がソブリン・ヴァイン社のブランドでヘンプワインを発売しました。(HEMPTODAY 2018年1月15日)
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