EU-GMP栽培、高品質医療用大麻の新流通網が拡大
ロンドン(2024年3月14日):キュラリーフ・ホールディング株式会社(Curaleaf Holdings/TSX: CURA)傘下で欧州市場最大の大麻企業キュラリーフ・インターナショナル(Curaleaf International)は、スイスに本社を置く大麻企業アストラサナ・ホールディング株式会社(Astrasana Holding AG)のチェコ共和国現地法人アストラサナ・チェコ・ファーマ株式会社(Astrasana Czech Pharma S.R.O)との新しい供給契約を通じ、チェコ共和国の医療用大麻市場に進出しました。
チェコ共和国は、欧州大麻市場において最も進歩的な国の一つと見なされています。
2013年に医療用大麻が合法化されて以降、同国の医療用大麻市場は大きな成長を遂げており、2027年までに市場が3倍に拡大すると予測されるなど、欧州市場でのプレゼンスを高め注目を集めています。
キュラリーフ・インターナショナル株式会社のEU-GMP栽培となる医薬品花穂は、アストラサナ・チェコ・ファーマ株式会社と独占的パートナーシップを結ぶ「ピルルカ薬局」を通じて患者に処方されることになりました。
この協力関係は、キュラリーフ・インターナショナル株式会社が患者に信頼性の高い医療用大麻製品へのアクセスを提供するとともに、最高水準の品質とサービスを維持する取り組みとなります。
キュラリーフ・インターナショナル株式会社上級副社長(ビジネス開発担当)ホアン・パブロ・マルティネス氏の想い
「アストラサナ・チェコ・ファーマ株式会社との提携は、ヨーロッパの医療用大麻市場の発展におけるさらなる前進を意味します。私たちはアストラサナと協力し、チェコ共和国での高品質な医療用大麻へのアクセスを向上させることを目指しています。欧州での医療用大麻の需要が増加する中、この協力関係は、信頼性のある製品の提供と医療の進歩に対する私たちの取り組みを示しています。私たちはアストラサナ・グループ共に、患者へのアクセスを容易にし、医療用大麻産業の進化に貢献することを目指します。」と述べました。
アストラサナ・ホールディング株式会社イヴ・アントニアッツィ代表取締役の想い
「アストラサナ・チェコ・ファーマ株式会社は、キュラリーフ・インターナショナル株式会社との戦略的供給提携により、チェコ共和国医療用大麻市場における先駆的な供給元としての地位を強化し、大麻産業におけるイノベーションと品質の向上を目指します。」と述べました。
キュラリーフ・インターナショナル株式会社(Curaleaf International)について
Curaleaf Internationalは、世界をリードするグローバル大麻企業Curaleaf Holdings, Inc.の傘下で、欧州最大の大麻専門垂直統合型企業の一つです。CuraleafはTSX(トロント証券取引所)に上場しており、OTCQX市場でCURLFのシンボルで取引されています。
Curaleaf Internationalが有する欧州市場全体にわたる独自の供給および流通ネットワークは、先端技術を駆使した栽培、抽出、および製造のすべてに直結しています。先駆的な科学と研究、品質と専門知識を重視した経営方針に基づき、すべての人々に安全で信頼性の高い、効果的なケアの提供を確実にすることを目指しています。
Curaleaf Internationalの子会社には、英国のCuraleaf Clinic、Curaleaf Pharmacy、およびCuraleaf Laboratoriesのほか、ポルトガルのTerra Verde栽培施設、スペインのMedalchemy研究開発施設、ドイツの卸売業者及び流通業者420 Pharma、ポーランドの卸売業者Can4Medがあります。
アストラサナ・ホールディング株式会社(Astrasana Holding AG)について
Astrasana Holding AGは、スイスを本社とし、チェコ共和国、英国、日本に6つの子会社を持つグローバル大麻企業です。医療用大麻の分野で先駆的な企業となるアストラサナは、スイスとチェコ共和国に製造および小売り販売拠点を有しています。
医薬品取扱いライセンスを保有し、品質、持続可能性、イノベーション、顧客満足度に強く焦点を当て、患者に安全かつ有効な医療用大麻製品を提供することにコミットメントしています。また、役員に医師や薬剤師を含むことで、大麻産業において医学的な見解の優位性と戦略的な競争性を有しています。
なお、日本法人であるアストラサナ・ジャパン株式会社は、日本の法規制に準拠したヘンプ由来原料を食品として正規輸入販売しています。
編集部あとがき
栽培、研究、製造、生産、流通、マーケティング、小売と、種に始まり最終製品が消費者に届くまでが一貫してトレーサビリティされており、且つ、EU-GMP栽培であると言う点から、医薬品グレードとしての品質と安全性が担保されており、両社の流通拡大により、多くの人々が救われる道と可能性が拡大していくでしょう。
2018年からアメリカでCBDグリーンラッシュが勃興し、それから2年というわずかな時間でアメリカのCBDバブルが崩壊していきました。その間、合成製品が右肩上がりで流行しだし、製品品質に対する安全性の問いが、ここ数年で一層深まってきたのは言うまでもない事実で、それらが改善されずにまごついているのが今のアメリカです。
そのような状況とは一変した角度で、先駆的に医療グレードの流通拡大を計らっている今回の供給契約です。
国として嗜好用大麻を解禁しているカナダの企業、キュラリーフ・インターナショナル株式会社だからこそ見えている未来の医療大麻産業の視座にこそ、世界中に高品質な医療用大麻を流通させるための確たる答え、「本気で多くの患者を救おうとするビジョン」があるように感じます。
キュラリーフ社の高品質医療用大麻製品と、医者や薬剤師が役員としてコミットメントしている医療専門企業でもあるアストラサナ社のチェコ現地法人「ピルルカ薬局」から、より多くの人々が救われる未来が確立されていき、その経過、結果から、他国にもその恩恵、両者の高品質のスパイラルが拡大していくことに期待します。
医療と安全性に特化している両社の流通スキームに、日本の医療大麻産業流通拡大への明るい一歩を感じます。是非、日本としても取り入れていきたいですね。