画像:Møllerup Estate社
成長分野の植物性食品にヘンプを活用
デンマークの農業関連企業2社が、急速に成長している植物性食品分野で、潜在的な高い可能性を持つヘンプを活用するべく、共同で事業を行うことに合意しました。
デンマークに拠点を置く国際農業協同組合 Danish Agro a.m.b.a.は、北ユトランドのノルス村でヘンプの栽培とヘンプ食品やヘンプ食品原料の生産を行っているMøllerup Brands社の株式の70%を購入することに合意したと発表しました。
スカンジナビアやバルト海地域で事業を展開するDanish Agro社は、食品素材やビタミン類、肥料、種子、バイオエネルギーなどを生産しています。
また、農家から作物を買い取り、多くの農機具ブランドを販売し、ヘンプ栽培事業の保護と共に、促進の為のサービスを提供しています。
12,000人のデンマーク人農家が所有し、コペンハーゲンの南に位置するカリーセに本部を置くこの国際農業協同組合 Danish Agro a.m.b.a.の歴史は、1901年にスティーヴン半島に前身となる Stevns Feed Associationが設立されたことに遡ります。
既に197億円の収益を挙げている
Danish Agro社は、デンマークのほか、スウェーデン、フィンランド、ドイツ、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ハンガリーでも事業を展開しています。同グループは、2020年に1億5,200万ユーロ(約197億6千万円)の収益を上げ、6,600万ユーロの税引前利益を計上しました。
「Danish Agro社が戦略的に注力している分野である植物由来の食品市場には、勢いと刺激的な展開が見てとれます」と同社のCEOであるHenning Haahr氏は述べています。
「だからこそ、(株主である)Gamborg家と、そのMøllerup Brands社とのコラボレーションに多くの可能性を感じています」
Haahr氏は、「ヘンプシードの世界的な市場は拡大しており、当社のヘンプシード製品の販売実績と経験値を増やすことに注力したい」と述べています。
「これにより、より多くの農家が当社とヘンプシードの栽培契約を結べるようになることにも期待しています」と述べています。
Møllerup Brands社とGamborg家の歴史
創業6年目のMøllerup Brands社は、ヘンプシードオイル、ローストシード、殻付きシード、ヘンプパウダー、ヘンププロテインパウダーなどを製造しています。
同社は、ベーカリー、乳製品、漁業、食肉加工、アイスクリームなどの食品産業分野に販売パートナーを持っているデンマークのヘンプ製品メーカーです。
Møllerup Brands社のヘンプシード栽培は、中世から農業を営んできた Møllerup Estate社の下で行われています。
このヘンプビジネスは、Anne Sophie Gamborg氏とその夫であるStig氏、そして彼らの子供達によって、過去15年間に渡って確立されました。Gamborg家は1920年からMøllerup Estate社を所有しています。
Anne Sophie Gamborg氏は、「Danish Agro社が、このビジネスの可能性について、私たちと同じ視点を持っていることは明らかです」と述べ、この取引きによって「互いにこのビジネスを次のレベルに引き上げることができるでしょう」と語りました。
Møllerup Brands社は、北ユトランドのティステズ近郊に8,000平方メートルに及ぶ生産拠点を持っています。
引用元;https://hemptoday.net/danish-agro-operators-join-to-pursue-expansion-in-hemp-foods/