ウクライナ政府との関係悪化という政争真っただ中にあるMichel Terestchenko市長は、HempToday主催による今月下旬のHemp2020 Investment Summitでの講演をキャンセルしました。
HempTodayへのメールで市長は、「もし私が国外へ出たならば、ウクライナ政府は、最近私の友人ミヘイル・サアカシュヴィリ (Michel Saakashvili)へしたように、私の『新しい』ウクライナ国籍を取り消すことも可能になるでしょう」と語った。「そうなれば帰国できなくなるかもしれません」
ジョージアのサアカシュヴィリ前大統領は、7月にウクライナ国籍がはく奪されました。前大統領は母国ジョージア国籍を政争で2015年に失い、ペトロ・ポロシェンコ (Petro Poroshenko) 大統領によりウクライナ国籍を与えられて2015年にオデッサ州の知事へ任命されてからは、ウクライナでの政治キャリアを築こうとしてきました。しかしその後大統領との関係は悪化しました。
スームィ州フルーヒウのTerestchenko市長は、ウクライナへ移住した2002年にはすでに提唱していたヘンプに基づく地方経済の発展に関する自身の活動について、Hemp2020で話す予定でした。2008年には成功を収めたヘンプ (大麻) とリネン (亜麻) 線維の農場運営を開始し、その努力により1932年に創設されたフルーヒウを本拠地とするInstitute of Bast Cropsを再生しています。同研究所は、市長の祖父の元の住まいにあります。彼はまた、ヘンプを使ったアンチエイジングやアンチストレス、その他のヒーリングを目的とするリラクゼーション・センターの開設を計画しているます。
市長は2014年のマイダン革命後にウクライナのパスポートを獲得してフランス国籍を放棄し、2015年にはフルーヒウ市長に当選しました。
キエフ・ポストによると、オランダに離散したウクライナ人により寄贈された救急車のフルーヒウへの輸入を政府が却下したこともあり、Terestchenko市長はサアカシュヴィリ氏を支援し政府への抗議活動を行ってきたました。同紙によれば、彼はまた地方自治体運営の資金を凍結した中央政府へ抗議する他の市長たちも支援してきたといういます。
「彼ら(当局)…がTrestchenkoに対して行っているのは、冷笑的な振る舞いであり、もっとも酷い形でのサディズムだ」とサアカシュヴィリ氏は集会で語りました。
(HEMPTODAY 2017年10月1日)
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