コロラド州デンバーに本拠を置くモルソン・クアーズ・ビバレッジ社は、カナダの大麻企業 Hexo Corpと提携し、ヘンプ由来のノンアルコールCBDドリンクを販売すると発表しました。
モルソン・クアーズとHexo Corp.は、合弁会社 Truss CBD USAをコロラド州に設立し、その過半数をモルソン・クアーズが所有する事になります。
両社は、2018年に最初に提携し、カナダで大麻成分配合飲料を販売すべくトラス・ビバレッジズと呼ばれる別の合弁事業を立ち上げていましたが、そのプロジェクトは遅延に悩まされてきました。
今回両社は、この新ブランドの製品の発売日をまだ明らかにしていませんが、大麻成分を配合したノンアルコール飲料を今年後半に発売する予定、と述べています。
「CBD飲料は、ノンアルコール飲料カテゴリの中でも成長しているセグメントであり、この合弁会社設立によって、私たちはコロラドで事業展開する機会を得ることになります」と、モルソン・クアーズの新興成長部門の責任者であるピート・マリノ氏は述べました。
コロラドは、ヘンプ由来CBDを配合した食品・飲料に関する規制枠組みが確立されている数少ない州の1つであり、そうした法整備の出来ていない州では、大麻飲料や食品を販売する事は出来ません。
そのため、同社のCBD飲料の生産と流通は、当面の間コロラド州内にとどまる予定です。
今回の発表で、仕切り直しとなったクアーズのCBD飲料事業ですが、はたしてうまく行くのでしょうか?
昨年から続く、この合弁事業の計画は伸びに伸びていますが、一方ライバルである Anheuser-Busch は、カナダの大麻企業 Tilray と提携し、Everieというブランドで既にCBD 飲料をリリースしており、つづいてCanopy Growthも自社ブランドの大麻飲料を発売し、着実に大麻由来成分を配合した飲料という新しいマーケットを開拓しています。