チェコのヘンプビールブランド Kanar (“カナリヤ”) のオーナーによると、チェコ共和国北部に位置するボヘミアの小さな街クラスナリパのクラフトビール醸造所Falkenštejnブルワリーの製造能力拡大に伴い、彼らのビールは来年ますます高く舞い上がると語ります。
パートナーのJan Srb氏とRobert Maglen氏によると、同醸造所の製造能力拡大により、現在の全体年間醸造量35万ℓのうち10万ℓをヘンプビール製造に割り当てられるようになったと言います。
ヒップスター*流行に敏感な人達 がターゲット
KanarはFalkenštejnブルワリー敷地内の自社パブを含む地元のパブなどで3年間少量にて製造・販売してきましたが、このたび販路拡大とプロモーションを始めるます。ヒップスター市場やオーガニックショップ、ヴィーガン・ベジタリアン飲食店をターゲットしている、と同社のマーケティングを担当するMaglen氏は語ります。
グラフィックデザイナーであるMaglen氏が、地元のパブに出かけた際Kanarと出会い、ブランドアイデンティティが欠如していると気づいたところに、共通の友人を通じてSrb氏と出会いました。「グラフィックは絶対テコ入れが必要だと思った」とMaglen氏は言います。その友人は彼を、ちょうど自社のグラフィックデザイナーを解雇したばかりだったSrb氏に紹介し、パートナーシップが誕生しました。
Cannafestにてトップビールの座を2回獲得
「Kanarは我々の子供も同然なので、品質にはとてもこだわっています」と同社のビジネス・ファイナンスマネージャーを務めるSrb氏は語ります。ちょうど先月、毎年プラハで11月に行われるCannafest2017大麻博覧会が開催され、Kannarがベストヘンプビールの座を獲得したところを見ると、そのこだわりは成功しているようです。Srb氏はヘンプビールは市場に10ブランドほど存在すると見ているます。同社はKanarブランドがデビューした2015年にもCannafestの賞を受賞しています。
「当社の醸造主任がヘンプにとても興味を持っていて、非常にオリジナルなレシピを開発したのです」とSrb氏は言います。
Kanarビールのヘンプはチェコ・イフラバのヘンポイント社の完全オーガニックのペレットとヘンプの花から製造されています。ビールはヘンプ60%とホップ40%で、樽ではなくボトルにすることで販売価格を抑えることができたとSrb氏は語りました。
(HEMPTODAY 2017年11月28日)