第一種大麻草採取栽培者免許の制度開始
昨年末の改正法では、THC濃度0.3%以下のアサ品種を産業用途の原料のための「第一種大麻草採取栽培者」、THC濃度に関係なく、医薬品原料のための「第二種大麻草採取栽培者」、栽培を伴う研究のための「大麻草研究栽培者」の3つの免許制度となりました(表1)
各都道府県薬務課では、3月1日施行に向けて準備をしています。既に厚労省から発表されていますが、免許申請に必要な書類は、13種類または14種類あります。
①第一種大麻草採取栽培者免許申請書(省令別記第1号様式)
②身分証明書(マイナンバーカードや運転免許証)
③定款、登記事項証明書(法人又は団体の場合)
④業務を行う役員氏名及び略歴、住民票写し
⑤精神機能障害又は麻薬中毒者に関する医師の診断書(別記様式1)
⑥欠格事項に該当しない旨の宣誓書(別記様式2)
⑦栽培地の登記事項証明書
⑧栽培地の区域を示す図面(面積単位はアール換算)
⑨自己所有の栽培地でない場合は所有者の同意書等
⑩既存の大麻草栽培者である場合は、該当免許証の写し
⑪事業計画書、THC濃度0.3%以下である証明書、加工設備の資料
⑫業務上大麻を取り扱う事務所(大麻保管施設)の位置、構造を示す図面と写真
⑬栽培従事者の雇用契約書写し等(法人又は団体の場合)
⑭栽培従事者の業務内容を記載した書類(法人又は団体の場合)
参考:厚生労働省関連法律・政令・省令・通知 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43079.html
これらの書類を作成して申請となります。
しかし、これらの書類をすべていきなり用意するのは厳しいので、その情報収集と準備のために、HEMP HUBが用意されています。
6つの部会で2025年度のHEMP HUBがスタート
ヘンプの栽培から加工、製品開発、販売まで、産業用大麻を活用したサプライチェーンを構築し、事業の成功を支援するための情報共有とネットワーク形成の場を提供するために、2025年度から新しくHEMP HUBという企業間プラットフォームを作りました。
特徴的なのは、①栽培部会、➁製品企画・デザイン部会、③研究開発部会、④加工・製品部会、⑤マーケティング部会、⑥持続可能性・環境部会を設けていることです。75年振りの法改正で、何もないところから、偏見と誤解でのマイナスからのスタートをどのように打破していくのかを皆さんの知恵とアイデアと人脈を駆使していくところです。
土地があっても、技術があっても、お金があっても、、、、
圧倒的に足りないのは、「麻産業のインフラを自分たちでつくっていく」という情熱とそれに時間を投資できる「人」です。
そのような仲間が増えれば増えるほど、麻産業が一歩一歩前進できると思われます。
改正法施行時期ですので、特に興味・関心の高い栽培部会については、栽培部会に特化したオリエンテーションが2月27日に予定されています。
2/27(木)16:00-16:45 第一回 栽培部会 オリエンテーション
図:2025年度から始まるHEMP HUBの6つの部会
3/2(日)、3/22(土)麻ごはんワークショップ開催
麻にまつわる深い歴史を持つ三重県明和町で、安全に活用できる「産業用大麻(ヘンプ)」の栽培が始まったのは、 2023年の春。
大麻取締法の改正に先駆けて、産官学連携「天津菅麻プロジェクト」を発足し、麻に関する歴史文化の継承、農業としての麻生産の確立・振興を目指し、麻を活用した脱炭素化推進「大麻でGX宣言」に取り組んでいます。
二期目の実証栽培となる 2024年は、記録的な高温と虫害、台風による水害など多くの困難がありながらも、収穫できた貴重な明和町産種子を使った「七味&ふりかけづくり」ワークショップを3月に2回開催します。
食や健康に関心のある方はぜひご参加いただければと思います。
3/2(日)
Vol.1 三重県明和町産 麻の実で楽しむ麻ごはん「七味&ふりかけづくり」ワークショップ
①午前の部 11:00~12:00 ②午後の部 13:00~14:00 各定員8名
参加者登録はこちらへ
Peatix:https://asanomi01.peatix.com/
3/22(土)
Vol.2 三重県明和町産 麻の実で楽しむ麻ごはん「七味&ふりかけづくり」ワークショップ
①午前の部 11:00~12:00 ②午後の部 13:00~14:00 各定員8名
参加者登録はこちらへ