自然素材建築家で再生可能エネルギー擁護者のスティーブン・クラーク氏は、今年のIHBA2017年シンポジウムで、メキシコでの、ヘンプクリートを用いた建築や維持可能なエネルギーについて講和します。シンポジウムは、2017年10月17~18日にケベック(カナダ)で開催されます。
クラーク氏はメキシコで建築や持続可能性についての授業を持ち、壁構造の材料としてのヘンプや、ココナッツと組み合わせた竹製の骨組みについて研究してきました。彼はHeavenGrownのオーナーでもあります。
合計17人の講演者が、ヘンプクリートを成分とする材料についての、技術的革新、研究、試験結果などの論題を扱います。最近のヘンプ建築プロジェクトのいくつかも紹介されます。
- ウクライナのHempire(建設会社)のセルゲイ・コバレンコフ氏は、メキシコのバハ・カリフォルニア州で最近完成させた、ヘンプを使用して作った移動式小型家屋について説明し、ヘンプクリート・ドームを作るために彼の会社が使用している組み立システムについて講演します。
- カナダのArtCanのガブリエル・ゴーティエ氏は、彼の会社がやり遂げた、ヘンプクリートを基盤にした改装プロジェクトについて論評します。ArtCanは、このシンポジウムの主催者です。
- アルバータ(カナダ)のJust BioFiber Structural Solutions 社のテリー・ラドフォード氏は、ヘンプを用いた持続可能で高性能な建築構造システムについて説明します。これは彼の会社が開発したもので、構造的な強度やエネルギー節約に大きな利点となります。
- ネパールのShah Hemp Inno-Ventures(SHIV)のディラィ・K・シャー氏は、「発展する国々のためのヘンプクリート」について講演し、彼の会社がカトマンズ近隣で地元産のヘンプクリートを使用して完成させた、建築、再建築プロジェクトについて説明します。
7年目となるIHBAのイベントがヨーロッパ以外で開催されるのは、今回が初めてです。世界をリードする、ヘンプ使用の建築構造についてのフォーラムとして広く認識されているこのシンポジウムは、IHBAの理事スティーブ・アリン氏が司会を務めます。
(HEMPTODAY 2017年9月7日)