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「望めば大麻OK」公式発表前に大手メディアは騒然
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アメリカのプロ野球選手は、望めば大麻を使用する事ができるようになりそうです。
月曜日、ザ・アスレティック誌のライターであるケン・ローゼンサルは、「メジャーリーグベースボール(MLB)の役員は、MLB選手会と共に、すべての選手のマリファナのテストを停止することで合意に至った、との情報を受け取った」とツイートしました。
まだ公式の発表はありませんが、これを受けてピープル誌やロサンゼルスタイムズ、CBSなどのメディアは、この問題について一斉に取り上げています。
リーグ側は2006年にメジャーリーグ選手の大麻テストを停止しました。その後もアンフェタミンやステロイドなどの薬物について選手をランダムにテストしましたが、ドーピングが発覚した場合、罰金と薬物療法プログラムへの参加がその処罰で、出場停止すらありませんでした。
しかしマイナーリーグ選手には何故か大麻テストが義務付けられたままでしたが、今回の合意では、すべてのマイナーリーグ選手も大麻の薬物検査から免除されるとみられます。
マイナーリーグの選手達にこそ大きな恩恵
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メジャーリーガーとは異なり、マイナーリーグプレーヤーは、マリファナに関する違反の累積により、出場停止や罰金、最終的にはMLBからの追放に直面してきました。しかし、今回の新しいポリシーでは、基本的にすべての選手がテスト免除となるとみられます。
この合意により、MLBのランダムな薬物検査から大麻がはずされ、入れ替わりにオピオイドが新しい物質として追加される予定ですが、それに関してリーグと選手会の間では、出場停止や契約解除などのペナルティよりも、むしろオピオイド乱用の治療プログラムについて話し合われている模様です。
慢性疼痛を制御するための薬剤使用が原因で亡くなった選手も
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今年の7月1日、ロサンゼルス・エンジェルスの投手タイラー・スカッグスは、29歳の若さでフェンタニル、オキシコドン、オキシモルフォンの過剰摂取により死亡しました。
ほとんどのオピオイド常習者と同様に、彼は、慢性疼痛を制御するためにこうした薬剤を摂取しました。それも、言わばプロのアスリートであるがゆえの症状を緩和するために起きた事です。
スカッグスの死に対するMLBの調査により、リーグとその選手協会は、リーグの薬物政策を再考するようになりました。これまでのところ、プレイヤーとリーグの双方が、オピオイドはマリファナよりもはるかに大きな懸念であり、痛みの管理のために大麻製品を使用できるようにすることで、オピオイドの使用を減らすことができると判断したのです。
LAタイムズに向けて執筆しているスポーツジャーナリストのビル・シャイキンは、MLBの大麻規則が選手の全般的な健康に与える問題を次のように説明しました。
「サンディエゴ・パドレスのカイル・ブランクスにとって、規則は理にかなっていませんでした。なぜなら、メジャーリーガーであれば大麻テストは免除であるにもかかわらず、マイナーリーグは違いました。そして彼は最も苦しい(マイナーリーグ在籍)時期に、自身のかかとの非常に耐え難い不快感を抑え、試合を乗り切るためにオピオイドを摂取したのです。」
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さらに、昨年末のヘンプの全米合法化により、MLBのマリファナの検査方針がさらに複雑になりました。ヘンプ由来のCBDで作られた製品は現在、米国では完全に合法ですが、これらの製品には、微量のTHCも含まれています。
CBDといえど、微量THCが含有されてれば…
薬物スクリーニングは、THCとその代謝物を検査します。つまり、疼痛管理のためにCBD製品のみを摂取したマイナーリーグの選手は、マリファナを一度も摂取していなくても、マリファナの検査で陽性となる可能性があるのです。
「CBD製品が「THCフリー」であるという主張は虚偽であり、誤解を招く恐れがあります。製品ラベルにTHCフリーと謳われているにもかかわらず、そうしたCBD製品の使用から生じたと思われるTHCテスト陽性の結果を、過去一年間に複数見てきました。」と、MLBの麻薬と安全および健康政策担当副部長であるジョン・コイルズ氏は書いています。
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したがって、このCBD製品に起因する難問を回避する最も簡単な方法は、メジャーとマイナーの全プレイヤーに大麻の使用を認める事と判断したとみられます。
これからの他のスポーツ業界でも進展が!?
現在、他のプロスポーツリーグも続々と禁止物質リストから大麻を削除することを検討しています。 NFL(アメリカン・フットボール)は現在、大麻が効果的な疼痛管理治療として機能するかどうかを評価するための研究を実施しており、NHL(アイスホッケー)はCBD製品について同様の研究を実施中で、元NBA(バスケットボール)のコミッショナーは、プロバスケットボール協会に大麻テストを中止するよう呼びかけています。
現在メジャーリーグと選手会は、マリファナを禁止薬物リストから削除する事を協議中で、選手会の会長であるトニー・クラーク氏は、「年末までの合意を見込んでいる」と語っています。