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アジアの投資家が米国のヘンプ企業に目を向けています。コロラド州CBDメーカーC-Beyond Health社は、香港を拠点とする多国籍投資会社Triple Ten Ltdから投資を受け、規制緩和に乗じてタイに進出する態勢を整えています。
C-Beyond Health社は資金調達額を明らかにしていませんが、CEOのScott Reese氏は、この投資を「大きい」と表現しました。
同氏は、「私たちはアジアにおいて、より多くの医療分野の専門家に働きかけ、革新的なカンナビノイドベース製品の市場を開拓し、これらの市場において政府の最高レベルの人々と新たな関係を構築するでしょう」と、今後の計画についてHempTodayに語りました。
市場を探る
「香港の投資家からの資金は、大麻由来製品に対する膨大な需要への対応や、現在進められている革新的な製品開発のサポート、そして国内外の新しい市場を探るために用いられる予定です」と、Rees氏は述べました。
Triple Ten社は、ヘルスケア、農業開発、メディア、不動産、およびリゾートに関わる持株会社で、同社のマネジングパートナーであるThongchai Kolsrichai氏は、この提携について「両社の提携は強力で、タイのような新興市場が弊社のグローバル展開に大きな役割を果たすと信じています。」と語りました。
タイにとって風向きは良い
C-Beyond Health社の最初の国際的な目標であるタイにとって、風向きは上々です。
昨年末、同国の軍事政権が満場一致で医療大麻の使用を承認しました。そして、ランシット大学には既にTHCとCBD、および大麻特有の100以上の他の化学物質の医学的有益性を調べるための研究センターが設立され、バンコクの病院内の試験クリニックでは、パーキンソン病、てんかん、がんなどの病気に対する影響を調べるために、ヘンプオイルやその他の大麻抽出物をテストしています。
2017年1月には、国内の麻薬管理委員会に認められた新しい法律が承認され、産業および医療目的でTHC含有量1%以下のヘンプを合法化する事が内閣によって承認されました。
これは、世界で一般的に見られるTHC含有量0.3%の制限をはるかに超えており、タイに明確な優位性をもたらします。
なぜなら天然のヘンプは天候によって含有するカンナビノイドの割合が左右されやすく、0.3%と言う非常に低いリミットでは、仮にそれを少しでもオーバーした時に農家は、その年の作物を一斉に廃棄しなければならないというリスクに常に晒されており、この問題は、ヘンプ産業を拡大する上で大きな障壁となっています。
タイでは、新法が制定されて以来、あらゆる企業がヘンプおよびヘンプ栽培およびその由来製品の生産を申請することができるようになりました。
しかし、法律が施行されてから最初の3年間は、国およびその後援企業のみがヘンプを栽培できるため、民間企業に門戸が開かれるのは2021年からになる予定です。