欧州の大麻
(4つのうちの最終パート)
パート1: Europe’s tough row to hoe: Lack of clarity on CBD,THC(欧州の困難:CBD、THCについての明確性の欠如)
パート2: Europe’s Great THC Debate: Get moving or fall behind(欧州で盛り上がるTHC議論:進む前進か落伍するか)
パート 3: Europe’s futile efforts to slow marijuana use(大麻利用の足を引っ張る欧州の無駄な努力)
CBD(カンナビジオール)がヘンプ業界全体のなかでも主導的な分野となることが明らかとなり、盛り上がりを見せる今、投資家やスタートアップ企業のあいだで、CBDビジネスへの参入に関する情報やコンサルティングを求める声が高まっています。ヨーロッパのコンサルタント会社、ヘンプコンサルト社のダニエル・クルーゼCEOが語りました。
「過去12か月にわたり、当社に寄せられるCBDに関する問い合わせ数が非常に伸びています。これらの企業は、法的な問題や、バリューチェーンがどの様に機能するのか、そして全般的な市場の様相などを知りたがっているのです。」とクルーゼ氏は述べました。
世界をリードするコンサルタント会社
ヘンプコンサルト社は、栽培や有機認証から、法や税務問題までヘンプ業界全般にわたる23年の経験をもち、貴重なアドバイスを安定的に提供する非常に良好な立ち位置にあります。
この様に重要なCBD業界にあって、同社は長年EUにおける、この貴重な物質に関する明確なルールの設定に協力してきました。2015年に同社は、CBDやヘンプ食品に必要な市場調査をプロデュースするために、ドイツを拠点とするノヴァインスティテュートと提携しています。
そしてヘンプコンサルト社は、1996年にまで遡る世界の市場データを集めて、ヘンプ業界全般の数値化を開始した初の大手企業のひとつです。そこで開始された調査は現在も継続中で、広範な指標を調査して市場レポートを定期的にアップデートしています。
スタートアップ企業の伸び
ヘンプコンサルト社の顧客リストには、規模の大きな有名ヘンプ企業が名を連ねていますが、近頃クルーゼ氏は、あらゆる種類のヘンプ関連スタートアップからの問い合わせが劇的に伸びていることに気づいたといいます。「それはとても励みになります。なぜなら、事業を進めるにあたり経験豊富なパートナーを持つ事が利益に繋がる、と考える企業が増えたわけですから。」とクルーゼ氏は述べました。
そしてヘンプコンサルト社は、同社に特別な見返りを与えてくれる草創期の企業を援助しています。「私たちは、独創的な企業と共に働く事が大好きです。業界としてもコンサルト会社としても、私たちはアイデアや独創性によって繁栄するのだとわかっているからです。」とクルーゼ氏は述べました。同社は、欧州産業用大麻協会(EIHA)が今年から授与することになったイノベーション賞のスポンサーです。
ソーラー電力のヘンプ工場
ヘンプコンサルト社が扱った最も面白い新規ベンチャー事業は、オランダとの国境に近いドイツ北部のボルケン市に100%ソーラー電力による工場を設置した食品加工会社、Hemp Factoryです。クルーゼ氏は、今年すべての製品ラインが稼働に入った際には欧州最大のヘンプ食品生産会社となるその企業のCEOを務める予定です。
この施設の開発は、あらゆる潜在的な用途に対するヘンプ加工技術を模索している同社の顧客たちの、近年の益々広がる関心を反映しているとクルーゼ氏は述べました。
クルーゼ氏は「業界内のあらゆる種類の機械設備に対し、市場には非常に大きな需要があります。」と述べ、産業用ヘンプのバリューチェーンにおける、この重要な分野は、それ自体が研究、開発、投資の主要な分野となっていると指摘しました。
ヘンプコンサルタント有限会社
設立:2012年
本社:ドイツ、デュッセルドルフ市
プロフィール:ヘンプ事業設立に関する、すべての側面における複合的サービス
強味:23年以上の経験:国際的大手企業ヘンプロ・インターナショナル社と戦略的提携
ウェブサイト:hempconsult.com
(HEMP TODAY 2018年7月5日)
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