カナダのヘンプ生産企業マニトバ・ハーベストとその子会社ヘンプ・オイル・カナダは、「GRAS (Generally Recognized As Safe – 一般に安全と認められるの意)」認証をアメリカ食品医薬品局(FDA)から取得するための申請を行ったと発表しました。
マニトバ・ハーベストは世界最大のヘンプ食品製造会社のひとつです。同社は、原料供給会社のヘンプ・オイル・カナダ社を2015年に買収しました。
ヘンプ食品の安全性の認証
GRAS認証を得ると、その食品は安全とみなされ、食品、化粧品、薬品を管理する合衆国連邦規則の適用から免除されます。「この指定を受けることにより、ヘンプ食品企業、ヘンプ原料取り扱い業者、量産食品サービスのバイヤーへの障壁が解除される」と、両社は報道発表内で述べています。
「これは、ヘンプ食品産業全体にとっての節目になる」と、マニトバ・ハーベスト社CEOのビル・チアソン氏は言います。同社はBRC (British Retail Consortium – 英小売協会) の基準認証も取得していると説明しました。
「ヘンプの使用は急速に拡大しています。急成長中の高級食品企業にむけて需要のある原料というだけではなく、より天然で高栄養価の製品への消費者の需要に対応するため、加工製品を製造する大規模な多国籍企業群が求めている原料でもあります。」と、両社は指摘しました。
プロテインパウダー新製品の発表
「今は、マニトバ・ハーベスト社にとって非常にエキサイティングな時期です。ヘンプシードは、これからメインストリームに攻め込もうとしている眠れる巨人です。そして私たちは、このあたらしいトレンドに非常に興奮しています」と、マニトバ・ハーベスト社創業者のマイク・ファータ氏は語りました。
FDAへの申請は、ちかごろ開催されたナチュラル・プロダクツ・エキスポ・ウエストで発表されました。同エキスポ期間中に、マニトバ・ハーベスト社は新製品「Hemp Yeah! プラント・プロテイン・ブレンド」の初公開も行いました。この製品は2018年夏に小売店に流通する予定です。この製品は、ヴィーガン、オーガニック、そしてコーシャーの認証を受けており、且つステビア不使用、乳製品不使用、遺伝子組み換え作物不使用として認証されています。
同社は、韓国市場の縮小によるカナダ産ヘンプシードの供給過多への強い懸念により、2017年に生産農場を縮小したことを2018年02月に公表しました。同社に拠れば、農場耕作面積の削減により、現在は管理可能なレベルに落ち着いたといいます。
マニトバ・ハーベスト社の製品は22の国で販売され、アメリカ合衆国とカナダ内では13,000の小売店で扱われています。同社はヘンプ・オイル・カナダのブランドで、天然由来のオーガニックな大麻種子を処理し、皮むきヘンプシード、ヘンプオイル、ヘンププロテイン、加熱処理ヘンプシード、粗引きヘンプパウダーとして販売しています。
(HEMPTODAY 2018年03月10日)
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