米国ワシントン州でのヘンプクリートを使う先駆的なプロジェクトは、来月骨組み部分が最終的な仕上げに入り、5月初旬にはヘンプクリートの充填作業が始まると、ベリンガムのハイランド・ヘンプ・ハウス (HHH)プロジェクトの発起人パメラ・ボッシュ氏がヘンプトゥデイに語りました。
[動画はこちら]
プロジェクトに参加する建築業者には、アメリカのヘンプクリート建設会社ヘンピテクチャーのマット・ミード氏、地元の請負業者ベリンガム・ベイ・ビルダーズのロス・グリアー氏などがいます。プロジェクトに使うオガラ(麻の藁)はオランダのダン・アルゴ社製で、ヘンプクリートの混合に使う添加剤はベルギーのヴォルフ・ジョーダン&アソシエイツ社による特許取得済みの製品です。
健康的な生活を送るための学習センター
ヘンプクリートを使った実地の建築セミナーを開催するだけでなく、HHHは学習センターとしての役割をも担うこととなります。「我々の目標は、ヘンプクリートが人にとっての快適さと持続可能性の両面で最適な建築資材であることを実際に知ってもらうことです」とボッシュ氏は語りました。プロジェクトではエネルギーの利用効率を最大限高めるための、革新的なソリューションも紹介されます。
今年5月から7月にかけて開催されるセミナーでは、建築業者、建築家、卸売業者、そして自分で家を建てる人々に向け、ヘンプと石灰を混ぜてヘンプクリートを実際に作る体験場を提供することになります。HHHワークショップの開催に協力するのはディープ・グリーン・ネットワークで、ヨーロッパとアメリカでヘンプを利用した建築イベントを主催しています。同団体は、アメリカではコロラド州フォートコリンズのタイニー・ヘンプ・ハウスとミネソタ州ダルースのザ・フォート社とも提携しています。(HEMPTODAY 2018年3月10日)