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【前編】香港CBD規制(8万点を廃棄回収)にまで波及、マッドサイエンティスト×違法業者が積み上げたdelta-8問題

目次

まずはアメリカの状況

ニュージャージー州のある上院議員は、合成化合物であるdelta-8 THCを規制する法案を提出し、このような製品の多くが安全でない可能性があると警告し、「大麻界のバスタブ・ジン」と呼んでいます。

※バスタブ・ジンとは、禁酒法時代に流通した素人レベルが、合成の植物由来の材料と劣悪な環境(バスタブなど)で作られたお酒(ジン)です。詳しくはこちら

モンマス出身の共和党員、デクラン・オスカンロン上院議員は、米国議会がこれまでCBDとdelta-8 THCの法的規制の枠組みにおける地位を明確にしてこなかったことを嘆き、「こんなものはオンラインでも、ガソリンスタンドでも薬局でもボデガ(街角に点在する小さな食料品店)でも手に入れることができて、今やどこにでもある。」と述べた。

delta-8 THCの抜け道

連邦議会は、2018年の農業法案によってヘンプを合法化した際、ヘンプ由来のCBDから合成的に生成されるdelta-8 THCを考慮しなかった

その措置により、ヘンプ由来製品はマリファナと同じTHC検査要件の対象外となっています。生産者は、農業法案によってヘンプとその派生製品が合法化されたのだから、delta-8 THCも合法であると主張してきた

昨年、米国の控訴裁判所は、農業法案の厳格な解釈によりdelta-8 THCは合法とする判決を下し、議員はさらなる立法によってこの状況を是正する。と指摘している。

そして今年、新農業法案が提出される予定なので、多くのオブザーバーは、delta-8 THCの抜け道が閉ざされる可能性が高いと述べている。

製品の安全性は皆無で流通している

オスカンロン氏は「我々のコミュニティでは、規制されていない精神作用のあるヘンプ由来の製品が、製品の安全性やマーケティング基準無視で販売されている。理想を言えば、連邦政府は2023年の農業法案でこれを解決することだ。」と州共和党のウェブサイト「SenateNJ」で述べた。

米国内の各州は、米国麻薬取締局が規制していないと、格闘している。この化合物を全面的に禁止している州もあれば、大麻の規制下に置いている州もある。

ニュージャージー州で提案されている法案は、娯楽用カナビス市場を規制する州の大麻規制委員会に、delta-8 THC組み込み、娯楽用カナビス同様の規制(流通前のテストなど)を与えるというものである。

違法な悪質業者をターゲットに

「この法律は、基準を設定し、あらゆる精神に作用するヘンプ由来製品の枠組みを作る権限を与え、州にある程度の執行力を与え、悪質な行為者を追及させるものです」とオスカンロン氏は述べています。

delta-8 THCは、マリファナ由来の一般的なdelta-9 THCよりも穏やかな高揚感をもたらすとされ、CBDを化学処理にかけることで作られる

反対派は、2018年の農業法案は、精神作用に分類されうる製品にヘンプを使用することを意図しておらず、この化合物は自然な方法で大麻の植物から得られるものではないため、としている。

無謀なこと

「人々に障害を与えます。この問題は大きくなりつつあり、何もしないのは無謀です。これらの物質は、ヘンプの栽培農家が作ったものではありません。むしろ、賢い化学者がこれらの化合物をリバース・エンジニアリングして合成しているのです。治療効果があるかもしれない。しかし、公共の安全の懸念を認識しないのは、議員や地元選出の役人として無責任である」。」と、オスカンロン氏は述べました。

カリフォルニア大麻産業協会は昨年末、連邦議員に対し、delta-8 THCに代表される公衆衛生上の被害の可能性を回避するため、delta-8 THCの抜け道を封じるよう求め、そのような製品の多くが頻繁に不純物を含んでいることを指摘した。

他のステークホルダー・グループも、この化合物の規制を要求している。少なくとも1人の死者がdelta-8 THCの摂取に起因している。

↓後編に続く

香港はさらに厳しい規制を敷きました。

【後編】香港CBD規制(8万点を廃棄回収)にまで波及、マッドサイエンティスト×違法業者が積み上げたDelta-8問題

HTJ
delta-8 THC側の人たちには悪い人もいれば良い人もいて、逆もしかりで、結局この先の道を塞がれてしまうのはdelta-8側が時間の問題ではあります。1人の死亡という事件から激化していったdelta-8問題。このアメリカの状況、業者側、消費者側としてどのようになっていくのか、転換点は、今年の新農業法案です。「救われる人がいる」ということを真実に、良い行いだと奮起する業者もいれば、そこをエサにお金儲けのみに走る業者もいる、そして、面倒な手続と多額の資金を投じて、ルールに従ってTHC製品を販売している業者もいる。いつでもウチゲバ発生状態だったという状況でもありました。そして、香港では、ひと足さきに、最も厳しい罰則規制(一刀両断)を発動させました。

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HempTODAYJAPAN編集部です。HemoTODAYより翻訳記事中心に世界のヘンプ情報を公開していきます。加えて、国内のカンナビノイド業界の状況や海外の現地レポートも公開中。

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