南アフリカで独占的にヘンプの研究をする取り組みが、カナダのモントリオールに本拠地を置くLGC Capitalへの60%の株式売却を押し進め、医療用大麻企業に変容しようとしています。
南アフリカのHouse of Hempは、LGCと南アフリカのもう一社との取引を進めており、パートナーたちは医療用大麻の研究、栽培、商業生産を計画していると、LGCは取引の最新情報で言及しました。カナダのTSXベンチャー証券取引所で取引されているLGCは、House of Hempとの取引のために、南アフリカの輸送会社 AfriAg と対等なパートナーシップを結ぶことになっています。
House of Hempがヘンプを断念. . .?
House of Hempはドクター・サンデカ・ルース・クネネが所有しており、同社が2010年に受領した、ヘンプを栽培・加工できる独占ライセンスに基づき、ヘンプの試験栽培を行う唯一の会社でしたが、このライセンスは昨年4月で失効しました。クネネ氏は去年、業界の実現可能性の研究が不十分であると、南アフリカのヘンプ産業関係者から鋭い批判を浴びた。
「クネネ氏は進捗を阻害し、独占的で秘密主義的に扱った上、結果を出せなかった」と利害関係者の一人は HempToday に語りました。「耕作地、仕事、産業はどこにあるのか?利益を得たのは、クネネ氏を含む研究者たちだけだ」と他の業界関係者は言い、「その一方で南アフリカのヘンプの取りまとめ役(クネネ氏)は(ヘンプから医療大麻に)鞍替えしたようだ」と付け足しました。
屋内大麻栽培施設
LGC、AfriAg、House of Hempは、ダーバン国際空港近くのデュべ貿易港農業地における424,000平方フィートの医療用大麻屋内栽培施設の共同開発の合意について、2017年7月17日に最初に発表しました。包括的な合意書によると、パートナーは医薬用大麻のバリューチェーン全体における「研究、開発、商業訓練を行う、クワズールナタール(地方)の世界的クラスの卓越した研究拠点」を設立することを計画しています。パートナーは、この取り組みは地元の商業開発エージェンシー、TIKZNと、クワズールナタールの特別商業区に拠点を置くデュべ貿易港の支持を得ていると語っています。
「元々彼らはヘンプの研究であるという体を取っていたが、新しい法案が可決されたので医療用一辺倒でいくつもりだ」と、南アフリカのヘンプ産業関係者の一人はHempTodayに語りました。南アフリカは医療用に大麻を使用することを昨年末に合法化し、今年は初の産業用大麻栽培許可を与える過程にあります。
ズマ政府との繋がり?
保留中の取引はまた、ベンチャーが利益を与えるのは外国の投資家と、ジェイコブ・ズマ大統領と近い関係にある者だけだと、南アフリカの大麻産業関係者からの批判を受けています。
批評家は、LGCの取引上パートナーであるAfriAgのオーナーで、ズマ政府との汚職関係について言及された経歴のあるJ・ポール・デ・ロビラード氏に白羽の矢を立てました。デ・ロビラード氏は、去年の10月に発売された、有名な調査ジャーナリスト、ジャック・ポウ氏著作の南アフリカの深刻な汚職に関する衝撃作、「The President’s Keepers」の中で、タバコの密輸スキームと関連があるとされました。デ・ロビラード氏は南アフリカでは何の罪にも問われていませんが、一方でポウ氏は、直ちに南アフリカ治安当局から本の内容について告発されました。ポウ氏の訴訟をサポートする基金が、ジャーナリストをサポートするNGO、Media Monitoring Africaによって立ち上げられました。
政府の治安保証
南アフリカの大麻支持者はまた、LGCのCEO、ジョン・マクマレン氏が去年の秋にプロモーションビデオで宣伝した、デュべ貿易港大麻施設の治安を、どの法執行機関が供給するのかについて疑問を投げかけています。
「毎日何千人もの南アフリカ市民が大麻所持で逮捕されている一方、南アフリカで合法的に大麻を生産するという数億ドルの取引がカナダの会社と合意された」と長年にわたる活動家でロビイストのウィリアム・ウォレス氏は自身のブログ、The High Co.で語たりました。ウォレス氏はまた、「全て政府と国家の安全保障機関の保護下でのことである」とも語っています。
LGCとAfriAgは、House of Hempに対するデュー・デリジェンス(適性評価)は「順調に進んでおり、計画通りである」と述べ、一方で生産開始に向けて南アフリカ政府から必要な許可の確保を進めています。(HEMPTODAY 2018年1月23日)
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