ドイツとモロッコのパートナーたちは、クラウドファンディングの目標であった€32,000を達成し、モロッコのリフと呼ばれる山岳地帯での経済発展の可能性を証明するために、ヘンプ建築と再築のプロジェクトに着手しようとしています。このエリアは歴史的なヘンプ農業地域です。
この試みは、グラナダに本拠地を置くCannabric社のドイツ人設計士モニカ・ブリュマー氏と、最近創設された協同組合であるAdrar Nouhの創設者でありモロッコのセンハジャリフ地域開発連盟のアブデラティフ・アデビベ氏による実験です。
これはリフの生活状態を改善する長期計画の一部であり、地域の伝統的な建築物を保護する一方で、地域で収穫されるオガラ(大麻わら)を社会経済の発展につなげて利益を得ようとする試みです。パートナーたちは、教育とツーリズムからの利益もあり得ると考えています。
ビジョン・ベーカリーでのクラウドファンディングは、13社からの資金提供を受けました。資金は、かつて民家、家畜小屋、その他の目的に使用されていた約80平方メートルの伝統的な階段状の構造物を再築するのに使用されます。
「この地域はアクセスが困難であり、地域のインフラが整っていないため、建物に使用するオガラと、屋根に使用する“シンティ”(ライ麦わら)を含む建築材料は、ほとんど周辺の農家から集め、伝統的な技術と革新的な技術を組み合わせる事になります」とブリュマー氏は言います。
ファータゴースの建築現場、“ドウアー”と呼ばれる部族の居住施設は、タンジールから山間部を10時間運転したところにあります。部族は、地元の杉林を信奉する耕地牧畜文化を持ち、先祖代々受け継がれてきた品種の大麻を、全草を利用するために500-1,000平方メートルの家族の畑で栽培しています。個々の居住施設は分散しており、村は存在しません。飲料水と大麻農業用の水は湧水と集めた雨水に頼っています。
“素晴らしい”
将来的な拡大を見越し、プロジェクトのパートナーたちは、すでに麻の除皮器を建築現場の近くのリフの山の上に設置しました。そしてプロジェクトの代表者であるブルマー氏は最近11日間に及ぶ訪問から戻り、氏はその滞在中に地元の女性たちが近くの麻畑で収穫シーズンに向けて準備を整えるのに同行し、プロジェクトの建築労働者を募集したり建築現場の整理を行ったりしました。ブリュマー氏は、フレームに使用する木を調達し、除皮機を試運転し、地元のオガラの収集を監督する為にモロッコに早々に戻ると語った。