欧州委員会が安全性を確認
欧州委員会は、カンナビゲロール(CBG)を EUの化粧品成分データベース(Cosing)に追加し、健康・美容製品に使用しても安全である発表としました。
CBGは、皮膚に存在するCB1およびCB2カンナビノイド受容体に作用します。
CBGには、抗炎症作用、抗菌作用、抗酸化作用などがあり、エンドカンナビノイドシステムとの相互作用によって、健康的な皮膚を維持する機能を助けると言われています。
CBGが表皮に入ると、皮膚の基底層や皮下組織まで浸透し、炎症を鎮め、シミを減らし、毛穴を浄化し、皮脂分泌のバランスを整え、細胞のターンオーバーを促進します。
母なるカンナビノイド・CBG
CBGは、CBD(カンナビジオール)、CBN(カンナビノール)、CBC(カンナビクロメン)、THC、THCA(テトラヒドロカンナビノール酸)など、他のすべてのカンナビノイドの前駆体であることから、「マザーカンナビノイド」または「OGカンナビノイド」などの愛称で呼ばれています。
また、今年初めにCosingデータベースに追加された天然由来のCBDや合成CBDも、ヘンプの葉と同様にEUでは化粧品への使用が認められています。
ヘンプ関係者は長い間、THCとCBDの開発に注力してきましたが、生産者、研究者、ヘンプ栽培者らがCBGに着目し、研究しはじめたのは、2〜3年前のことです。
その後 CBGへの理解が進み、栽培農家らがCBGを多く含む様々なヘンプ品種を開発したという経緯があり、今日のCosingデータベース承認に繋がりました。
今回のCosingの様に、公的機関が承認することで誰もが安全に安心してヘンプ製品を利用できる様になります。その為にはバイアスの無い研究とデータが必須で、それを元に監督機関が認証を行なえば、ヘンプが持つ多くのメリットが正しく理解され、広く一般に普及する後押しとなるでしょう。