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アバクロ250店舗中160店舗がCBDを取り扱う予定
この春、Aphria社への買収劇で話題となったカナダの大麻企業 Green Growth Brands Inc.(CSE:GGB)(OTCQB:GGBXF、グリーン・グロース・ブランド:以下GGB)は、米国の大手アパレルメーカーAbercrombie&Fitch Co.(NYSE:ANF、アバクロンビー&フィッチ)とのパートナーシップの拡大を発表しました。
アバクロンビー&フィッチは、コロラド州やネバダ州などの10店舗でGGBのブランドの一つであるセブンス・センス・ボタニカル・セラピー(以下セブンス・センス)の製品を今年5月から試験販売しており、今後、250店舗のうち160店舗以上で、CBD製品を取り扱う予定です。
アバクロは新たな価値、GGBはマスへの露出、思惑が合致
セブンス・センスのCBD入りボディローション、スポーツバーム(軟膏)、リップバーム、スクラブなどがセールスを伸ばしている一方、アバクロンビー&フィッチの株価は、今年20%以上下落しており、2010年以来すでに400店舗以上を閉店して事業整理を進めています。
このパートナーシップでは、マスへのアクセスが欲しいGGBと、ブランドに新たな付加価値を提供する製品を求めるアバクロンビー&フィッチの、両社の思惑がキッチリと噛み合った模様です。
2018年12月の農業法施行以来、今回のパートナーシップは、GGBにとって2つ目の大規模な卸売契約です。
大麻を中心としたリサーチ会社であるBrightfield Groupによると、CBD産業は2022年までに220億ドル(約2.3兆円)規模のビジネスになる可能性があるといいます。
CBD食品リスクを避け、スキンケアや美容製品を狙う
精神作用が無いために、最近は何にでも添加されているCBDですが、FDA(米国食品医薬品局)は現在、食品や飲料への添加を認めていません。
こうした食品に絡んだ規制上の混乱の中で、多くの小売業者がスキンケアや美容製品に目を向けています。
消費者の関心が高まっているなか、大手スーパーWalgreens、CVS、Rite Aidなどは、いくつかの州の店舗にCBD製品を導入し、高級デパートチェーン・バーニーズは、今年初頭、「ハイエンド」と呼ばれるカンナビス・ライフスタイル・ショップをビバリーヒルズ店舗にオープンしました。
「アバクロンビー&フィッチは、アメリカだけでなく世界中のターゲット顧客と、どの様にして繋がるのかを理解しています。」と、グリーン・グロース・ブランズのPeter Horvath 最高経営責任者(CEO)は、新たなパートナーに関して評価しました。
現在250店舗を数えるアバクロンビー&フィッチは、その他にも傘下にアバクロンビー・キッズやホリスター・カンパニーを擁しています。
Green Growth Brands Inc.について
Peter Horvath最高経営責任者(CEO)が率いるグリーン・グロース・ブランドは、その傘下にCAMP、セブンス・センス・ボタニカル・セラピー、大麻薬局のThe+Source、女性用ウェルネス製品のGreen Lily、Meri+Jayneなどの多数のブランドがあります。
また同社は、オーストラリアの有名プロゴルファーGreg Norman™ブランドとライセンス契約を締結し、アクティブ・ウェルネスを目的とした一連のCBD入りパーソナルケア製品を開発しています。
Greg Normanは、「私は40年のゴルフ人生で500万球のボールを打ってきた。それが体に及ぼすダメージは深刻で、高品質な製品と消費体験に注力しているGGBとのパートナーシップは当然の選択だった。」と述べています。GGBは、1平方フィート当たりの売上高において、大麻産業の中で最高を更新しています。
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AMERICAN EAGLEもGGB製品取り扱い
また、昨日、アメリカンイーグルも上記Green Growth Brands社のCBD製品(バームやアロマ製品)を取り扱うというニュースが下記にて公開されました。GGBが、食品ではない、スキンケア関連でのマスへの露出戦略に注力していることが伺えます。
昨年12月の農業法施行以来、業種の垣根を超えて、破竹の勢いでグリーンラッシュが勃発しております。
日本のアバクロやアメリカンイーグルはどのように動いていくのでしょうか、いつ、どのタイミングで日本に参入するのか、今後の動向に注目です。