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速報!続編>EUが花穂を使用した大麻製品の登録申請を一時停止

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今日の記事は、2回シリーズの後編です。まだ前編を読まれていない方は、内容を理解しにくいと思うので、下のリンクから前編を先にお読みください。

目次

ヨーロッパは大胆になれるのか?

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EIHAのディレクターをつとめる Lorenza Romaniese氏は

Romanese氏
米国、カナダ、中国、スイスなどの国々は前進しています。

 

ヨーロッパは、本当に持続可能な解決策を追求するに足る大胆な決断をするのか、それとも進み続ける世界とのギャップに対し、何もせず傍観するのか。私は疑問に思っています。

 

グリーンディール(欧州委員会が策定した、2050年までに欧州の炭素収支ゼロ化にむけた政策)の精神は、その時を待たずして、すでに失われたのでしょうか?

と述べています。

 

EIHAでは、ヘンプが国連の薬物条約から除外されていることを繰り返し確認しています。

なぜなら、その条約の立案者たちは、条約の範囲に含まれる薬物生産のために栽培された大麻(マリファナ)と、繊維や食品などの免除されるべき目的のために栽培された大麻(ヘンプ)とを明確に区別しているからです。

 

 

その単一条約に関してEIHAが昨年起草した方針説明書では、世界中のヘンプ協会が支持している共通の立場を反映するべく、条約は近日中にも更新されると述べています。

 

宇宙人専用(笑)になる?

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画像:引用元 wikipedia.欧州経済共同体理事会

 

 

EIHAによると、産業用ヘンプが1970年代に欧州経済共同体理事会(EECECの前身)によって規制および助成され始めた後、1997年に欧州委員会によって、ヘンプ植物の一部は「ノベル(新規)」ではないと定義されていることを確認しています。

 

 

ところが、2019年初めに不可解かつ突然にルールが変更され、ヘンプの葉と花穂、およびCBDを含むそれらの植物の部分からの抽出物をノベルフードとして再分類しました。

 

 

EIHAは、最近の欧州委員会による規制は、ヨーロッパのヘンプ食品と抽出物(CBDなど)生産者に対するさらなる打撃だと言います。

 

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EIHAのDaniel Kruse会長は、この件に関して熟考し、

Daniel Kruse氏
この(茶番の)次に来るのは一体何でしょうか?

 

 

産業用ヘンプは地球外生物に分類され、それを栽培加工することは、欧州の農家ではなくエイリアンにだけ認められるなんて事になるのではないでしょうか?

 

 

そして、他の国とETだけが、それを消費することを許可されるのでは?

と述べました。

化学合成品は推進する

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欧州委員会による今回の暫定的な決定は、あきらかに精製した抽出物(CBDオイルなど)とアイソレートを狙っており、同委員会は「植物から抽出されていない合成CBDの新規食品承認申請は、プロセスを継続する」と述べました。

 

 

欧州委員会がこれらの書類を「有効」として承認した後、合成CBDの一部の申請は、すでにリスク評価のために欧州食品安全局へ送られています。

 

 

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公式の方針説明書においてEIHAは、これとは真逆の立場を表明しています。

この中でEIHAは、合成および単離されたCBDおよび濃縮抽出物はノベルフードと見なされるべきであることに同意しましたが、同協会は産業用ヘンプ由来の天然成分のすべての抽出物は、ノベルフード承認プロセスから除外されるべきであると強く主張しました。

 

 

 

これまでEIIHAは、CBDなどの物質が、何世紀にもわたってヨーロッパの食卓に上がってきたという歴史的な例を提示し、繰り返し提供してきました。

 

 

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EIHAは、こうした天然抽出物を医薬品として分類することは、必然的に産業用ヘンプ部門全体に損害を与えると共に、食品安全基準と表示規制に準拠しない標準以下の製品としてグレーマーケットの拡大に​​つながると述べました。

 

 

理想的な世界では、委員会は大麻部門や他の機関と手に手を取って協力を確かなものとすることで、「完全な透明性」や「企業にとっての公正な市場」や、「消費者にとって安全で高品質な製品」を担保する事ができ、そして、ヘンプ抽出物が薬物なのか食品なのかという議論をするのではなく、毎日の摂取量に関する最大レベル安全基準の遵守方法を確立するための科学的データを考える必要性に迫られています。

 

ナンセンス

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合成抽出物は承認するが、自然抽出物は承認しないということは「科学的および環境的観点からナンセンス」であるEIHAは主張します。「合成または天然のCBD抽出物から得られる最終製品は、化学組成の点では同じです」と同協会は述べました。

 

 

また、合成抽出物を製造するための化学的プロセスは、天然抽出物を得るよりもエネルギーを必要とすることから、合成品の製造は環境に優しくありません。

 

一方、副産物としての「炭素」を最小限に抑える天然抽出物に由来するものは、光合成によって大気中から逆に炭素を吸収した産物です。

 

 

EIHAは、さらに重要なことととして、天然抽出物よりも化学合成品を促進することで「コロナウイルスの感染状況の様な、現在の危機的状況において、重要な収入源につながる市場機会から農家や食品事業者を奪うことになる」と主張しています。

 

 

Romaniese氏は、

Romanese氏
ヘンプ抽出物が薬品という扱いになれば、ヘンプ産業の恩恵を受けるのは農家や中小企業ではなく、化学物質の合成生産も可能な大企業だけになるでしょう。

 

それは、私たちが許すことも受け入れることもできない不条理です。

と述べています。

 

他のヘンプ事業者への影響

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最も収益性の高いヘンプの商業利用をあきらめてしまうと、紙、建設資材、繊維、化粧品、バイオベースプラスチックの生産に使用できる副産物(ヘンプ繊維と茎)の価値を高めるためのバリューチェーンの並行した発展も妨げられるとEIHAは警告しています。

 

Romaniese氏は、

Romanese氏
ヘンプ部門だけでなく、ヨーロッパ全体も敗北の瀬戸際にあるのです。

 

 

欧州市民として、委員会が建設的なアプローチに取り組んでいないことに失望しています。

 

 

もしヘンプ部門に機会が与えられたならば、バイオベースで、かつゼロ・エミッションの持続可能な経済への移行を加速させ、EUの食品市場の屋台骨である農家にさらなる収益をもたらすことができるのです。

と、この問題は欧州全体の社会的問題であると語りました。

 

 

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Riki Hiroiのアバター Riki Hiroi HempTODAYアドバイザー

HempToday極東アドバイザー、株式会社EACH JAPAN代表取締役。

株式会社EACH JAPANは、2015年に設立したヘンプ&カンナビス製品の輸入卸売販売、海外企業とのBtoBサポート、海外企業との代理店契約交渉、国内外での新たなヘンプ栽培やヘンプ製品の製造サポート、海外(EXPOなど)への同行・商品解説・契約交渉、メディカルカンナビスツアーサポートなどを行っている会社である。

2016年よりポーランドに本部を置く欧米向けヘンプ情報メディアHempTodayの日本人アドバイザーを務めており、毎年10月にポーランドで開かれるヘンプビジネスサミットへアドバイザーとして参加している。"純国産カンナビノイド製造を目標としており、自社栽培を含めた地域での一貫生産体制の地盤作りにより、6次産業化による地域社会の経済活性化と過疎化問題を解決する糸口になるのだはないかと模索している。

"2018年4月20日、HempTodayの日本版サイト「ヘンプトゥデイジャパン」を多くの有志の協力によってスタート。日本で初となるヘンプビジネスの世界情報の紹介のみならず、ポーランド滞在記など、コラム形式で現地のリアルな状況も発信中。

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