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米国の調査でCBDの誤表示が見つかる

アメリカ初の大麻由来医薬品が承認 – 次の動きは?

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84製品中26製品の含有量が合致

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3つの業界関係者による米国市場の調査により、最近調査された84のCBD製品のうちわずか26の製品が、表示のCBD含有量と一致していることが明らかになりました。

 

先週の米国医師会雑誌(JAMA)に、これらの調査結果を発表した研究者らは、その結果がCBD製品の生産における品質管理を改善する必要性を指摘していると述べました。 「これらの知見は、製造及び検査の基準や医療大麻製品の監督の必要性を示している」と著者らは強調しました。

 

サンディエゴ退役軍人健康管理システム、非営利調査会社RTIインターナショナル、アメリカンズ・フォー・セーフ・アクセス(ASA)、ジョンズ・ホプキンス大学医学部が共同でこの研究に取り組みました。

 

 「投与量が適当でない患者が多くいる可能性があります。有効摂取量より過剰摂取、あるいは摂取不足となっている可能性があります。」と、筆頭著者である、ペンシルベニア大学医学大学院のマルセルボン・ミラー氏は主張しています。 CBDは、不安感、炎症、痛みおよびてんかんなどの症状に対して処方されます。

FDAの警告とは無関係

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別途にアメリカ食品医薬品局 (FDA) は、製品に関するウェブサイト上やパッケージング上の記載に対する警告書を4つの米国CBDメーカーに送付しました。

 

そのわずか1週間後に、前述の好ましくない結果があらわれました。FDAは、CBD製品販売者に対し、各社製品の疑わしい主張に対する警告を繰り返しています。先週FDAから指摘を受けたのは、コロラド州コロラドスプリングスのCW Hemp、コロラド州プエブロのThat’s Natural Marketing & Consulting、フロリダ州ペンブロークパインズのGreen Roads Health、カリフォルニア州エルドラドヒルズのNatural Alchemistでした。

 

 JAMAで発表された研究では、研究者らは9月から10月にかけて31のオンラインショップで、84の製品を購入しました。それらの製品には、オイル、チンキ及び電子タバコ用リキッドなどが含まれていました。この研究では、CBD含量量について各製品を3回分析しています。

 過剰表示、過少表示の結果

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{分析を行った84の製品のうち}

-26品目は正確に表示されており

36品目は過少表示されており(表示量よりもCBDが多い)

-22品目は過剰表示されており(表示量よりもCBDが少ない)

– 電子タバコ用リキッドが最も誤表示が多く、24種の製品のうちわずか3種類の表示が正確であり、18種類には記載量より多くのCBDが含まれていました。

-オイル類は最も正確に表示されていました。試験した40種の製品のうち18種が正確に表示されており、12種は過剰表示でした。

– 一部の製品には、THCを含む記載されていない大麻の他成分が含まれていました。

 著者らは、「一部の患者は投与量が不足している可能性があるものの、CBDの一般的に高い安全性プロファイルに基づけば、過剰摂取または中毒症状に関する心配はいらない」と述べました。

 ヨーロッパでの調査も黒

調査によると、約15品目には、6.43ミリグラム/ mLの高濃度のTHCが含まれており、子供を酔わせるのに十分な量である可能性があるため、リスクが生じているといいます。

 

今春のヨーロッパでの別の研究では、発癌物質として分類されている多環式芳香族炭化水素(PAH)について分析した場合、29のヨーロッパのCBDオイルのうちわずか9製品が「十分量」であったことが証明されました。

 

この研究は国際大麻&カンナビノイド研究所(ICCI)により実施されたものです。(HEMP TODAY 2017年11月10日)

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AUTHORこの記事をかいた人

日本臨床カンナビノイド学会員。北海道ヘンプ協会(HIHA) 法人会員。

美容クリニックで専門医監修の下、CBDオイルを利用したアトピー性皮膚炎の治療を開始。1年間の観察結果からアレルギー数値と、症状の改善がきっかけで大麻の可能性を一人でも多くの方々に知ってもらいたいと思い立ち、編集局員として参加。

「HEMP TODAY JAPAN」を通じて、「世界の大麻産業」の真実を知ってもらう必要があると考えております。

そして、大麻へのマイナスイメージを払拭がされ、医療分野、産業分野問わず、大麻由来製品を誰でも簡単に低コストで利用できる環境を望んでいます。

2017年6月~青山エルクリニックモニター参加。
2018年5月「Hemp Food, Health & Beauty Summit」(HTセンター/ポーランド)。
2018年8月「中国 黒龍江省ヘンプ産業視察ツアー2018」参加。

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